米Googleは8月30日(現地時間)、「Duet AI for Google Workspace」の一般提供を開始した。
Duet AIは、23年5月に開催されたGoogle I/Oで発表されていたもの。GoogleスプレッドシートやGoogleスライドから生成AIの機能を利用できるというもので、例えばDuet AIに「Q3業績のサマリーを作成してください」と依頼すると、GmailやGoogle Driveにある関連コンテンツからテキスト、図表、画像を含む新しいプレゼンテーションを作成できるという。
企業ユーザーは無料トライアルを申し込めるが、今のところサポートされているのは英語のみ。正式リリース時の価格は1ユーザーあたり30ドルになる予定で、これはMicrosoft 365 Copilotと同じ価格設定だ。
トレンドマイクロは8月31日、Webサービスやパスワードの利用、管理の実態をまとめた「パスワードの利用実態調査 2023」の調査結果を発表した。調査対象はID/パスワードでログインが必要なWebサービスを利用している日本居住の12歳以上、男女1030人で、期間は23年7月31日〜8月1日だ。
調査結果によると、調査対象の83.8%(863人)が複数のWebサービスでパスワードを使い回しているという。20年の調査でも85.7%が使い回していることが明らかになっており、微減傾向にはあるものの、いまだに多くの利用者がパスワードを使い回している状況だ。
パスワードを使い回している利用者(863人)に理由を聞いたところ「異なるパスワードを設定すると忘れてしまう」(72.8%)、「異なるパスワードを考えるのが面倒」(48.6%)と回答する利用者が多かった。
一方で、調査対象の89.8%が「自身の個人情報やWebサービスのID/パスワードが流出することについて不安を感じるか」という質問に対して、「どちらかというと不安を感じる・不安を感じる」と回答している。
本調査では、1人当たり平均14のWebサービスを利用していることが判明しており、トレンドマイクロは、さまざまなサービスを利用する中で、異なるパスワードを設定することに対する利用者への負担が依然として大きく影響しているとし、パスワードの設定やその管理に負担がある場合には、複雑なパスワードを自動的に生成する機能や、生体認証や1つのマスターパスワードで複数のID/パスワードを管理できるパスワード管理ツールなどを活用することも有効だとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.