キーボードに搭載されるメカニカルスイッチの代名詞となっている独Cherryは8月24日(現地時間)、次世代メカニカルスイッチ「Cherry MX2A」シリーズを発表した。
現時点でのがラインアップは、MX RED(赤軸)、MX SPEED SILVER(銀軸)、MX BLACK(黒軸)、MX BROWN(茶軸)、MX BLUE(青軸)、MX SILENT RED(静音赤軸)、MX SILENT BLACK(静音)だ。それぞれにRGBバージョンも用意されている。このうち、赤軸/銀軸/黒軸/茶軸は1億回の作動が保証されている。
MX2Aは、この高い耐久性に加えて、新形状の凸半径とダイヤモンド研磨されたソケットドームに工場で塗布されたプレミアムグレードの潤滑剤により、よりスムーズな作動が可能になったという。潤滑剤は、メカニカルスイッチのコミュニティーで好まれている「Krytox GPL 205 Grade 0」の特性を反映しているとのことだ。
また、スプリング形状が円筒形から中央が膨らんだバレル形状に変更されており、ほぼ非接触の直線運動を実現した。また、ステムに「クラウン」と呼ばれる6つのリブを追加し、正確で一貫した感触とサウンドを保証し、ひっかき傷軽減や滑り特性を向上させるとしている。
MX2Aは既にB2B向けに提供されており、近日中にMX2Aを搭載したキーボードが登場予定とのことだ。
米IBMと富士フイルムは8月29日、非圧縮時で世界最高容量となる50TBの記録を可能にしたテープ・ストレージシステムを発表した。富士フイルムの開発した第6世代の磁気テープ「IBM 3592 JFテープ・カートリッジ」とIBMの最新世代の「TS1170ドライブ」を組み合わせて実現している。
磁気テープには、微粒子ハイブリッド磁性体が採用されており、磁性体をさらに微粒子化し、磁気特性を向上。高分散技術により、超微粒子の磁性体一つ一つの凝縮を防止している。また、磁気テープに現行品よりも厚みが薄く、強度が高いベースフィルムを採用しており、データ・カートリッジ1巻あたりのテープの長さが約15%伸長されている。これにより、面記録密度と記録面積を向上し、非圧縮時で50TBという大容量を実現した。圧縮時には150TBの記録を行える。
このテープ・ストレージシステムはエンタープライズ向けで、IBMから発売されている。
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