Microsoftは9月21日(米国太平洋夏時間)、新型の2in1ノートPC「Surface Laptop Studio 2」を発表した。日本では10月3日に発売される予定で、直販サイト(Microsoft Store)では、既に販売予約を受け付けている。個人向けモデルの直販価格(税込み)は33万6380円から58万2870円となる。
Surface Laptop Studio 2は、クリエイターの利用を想定した「Surface Laptop Studio」の第2世代モデルとなる。ハイスペックなCPUを搭載し、プロ向けを含む外部GPUを搭載する構成を選べることは先代と同様だが、今回の新モデルではIntel製のVPU(AIプロセッサ)「Movidius 3700VC」を搭載することでAI(人工知能)で使われることが多い推論処理も高速に行えるようになっている。
CPUはCore i7-13700H(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド)で、Intel Evoプラットフォームにも準拠している。一部モデルは以下のNVIDIA製GPUも搭載している(いずれも「NVIDIA Studioドライバ」をプリインストール)。
メモリはLPDDR5x規格で、容量は16GB、32GB、64GBのいずれかとなる。ストレージはPCI Express接続のSSDで、容量は512GB、1TB、2TB(法人向けモデルのみ)のいずれかとなる。個人向けモデルはWindows 11 Homeをプリインストールし、Microsoft Office Home & Business 2021のライセンスも付属する。法人向けモデルはWindows 11 Proをプリインストールするが、同OSのダウングレード権を行使してWindows 10 Proをプリインストールする構成も選択可能だ。
ディスプレイは約14.4型のPixelSense Flow(液晶)パネルで、タッチ操作とペン入力に対応する(※1)。このパネルの主な仕様は以下の通りで、出荷時の個別の色調整も行われる。
(※1)ペンは別売だが、本体には「Surface スリム ペン 2」の充電対応収納ポートを備えている
WebカメラはフルHD(1920×1080ピクセル)撮影と顔認証に対応する「Surface Studio カメラ」で、Windows 11ではAIベースの「Windows Studio Effects」による自動フレーミング、アイコンタクト(視線補正)、背景ボカシを利用できる。内蔵マイクは2基構成で、お互いの会話を聞き取りやすくするVoice Clarity対応だ。4基構成の「Omnisonicスピーカー」は、Dolby Atmosに対応している。
ポート類は、本体左側面にUSB 3.2 Gen 2 Standard-A端子とThunderbolt 4(USB4)端子を、右側面にmicroSDメモリーカードリーダー、イヤフォンマイク端子とSurface Connect端子を備える。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(6GHz帯対応のIEEE 802.11ax規格の無線LAN)とBluetooth 5.3に対応する。
キーボードはLEDバックライト付きで、日本向けモデルは日本語配列となる。タッチパッドはハプティックタイプとなる。
本体のサイズは約323(幅)×230(奥行き)×22(厚さ)mmで、重量は約1.89kg(外部GPUなし)または約1.98kg(外部GPUあり)だ。
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