ULの3Dグラフィックスベンチマークアプリ「3DMark」を実行してみよう。
3DMarkはどちらかといえばGPUの性能を評価するイメージが強いが、意外とCPUも“酷使”される。ゆえに、個別に「CPUスコア」も出るようになっている。
テスト内容が内容なので、総合スコアの大勢はGPUの性能に左右される。しかし、GPUを含む主要なハードウェアが同じなら、CPUを変えるとスコアも変動する。そのため、より高性能なCPUを搭載したPCであれば、それ以外が同じパーツであっても総合スコアの差は出てくる。
主要なテストの総合スコアは以下の通りだ。
GPUを始めとする機材は、第13世代の検証当時と異なる。とはいえ、最大クロックが高いほどスコアは良好という傾向に変わりはない。
本筋から外れてしまうが、第13世代のテストで使った「Radeon RX 6800 XT」と同様に、今回使ったRadeon RX 7800 XTも4K(3840×2160ピクセル)描画のテストで大きく落ち込んでしまう。4K解像度でスコア(≒3Dグラフィックス性能)をより伸ばすには、より上位のGPUを組み合わせた方がいいだろう。
続けて、実際のゲームをベースとするベンチマークテストとして、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」を試してみる。
今回は始めから「最高品質」設定として、フルHD(1920×1080ピクセル)、WQHD(2560×1440ピクセル)、4K(3840×2160ピクセル」の3解像度でスコアを計測した。結果は以下の通りだ。
これまでのテスト同様に、総じて第13世代Coreプロセッサからスコアはわずかではあるが伸びている。なぜか今回、どのCPUでも4K解像度のスコアが伸び悩んでしまったが、これはベンチマークアプリとGPUの相性、あるいはグラフィックスドライバーの最適化あたりが原因だろう。
注目したいのは、Core i7-14700Kの結果だ。どの解像度であってもCore i9-14900Kのスコアに迫っている。FF14ベンチマークが今となっては軽量寄りのベンチマークアプリで、最上位CPUの利点が生かせていないともいえるが、見方を変えるとそこまで重たくないゲームであれば、Core i7-14700Kのバランスが良いともいえる。
少し負荷の大きな「FINAL FANTASY 15 WINDOWS EDITION BENCHMARK(FF15ベンチマーク)」も実行してみよう。こちらも画質を「高品質」とした上で、フルHD、WQHD、4Kの3解像度でスコアを測った。結果は以下の通りだ。
CPUだけでなくGPUの理論性能は向上しているはずなのだが、今回のテストは第13世代Coreプロセッサ(とRadeon RX 6800 XT)比でほぼ同じスコアか、一部の解像度では低いスコアとなってしまった。
「組み合わせるGPUの相性かな?」「グラフィックスドライバーが原因かな?」と、可能な限り検証してみたのだが、タイムアップとなってしまったことはご容赦いただきたい。
最後に、Coreプロセッサ(第14世代)の消費電力を調べてみよう。
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