新しい「16インチMacBook Pro」に見るM3 Maxチップの“実力” M1 Ultraチップ搭載モデルからの乗り換えも現実に:本田雅一のクロスオーバーデジタル(2/3 ページ)

» 2023年11月06日 23時00分 公開
[本田雅一,ITmedia]

新機能を使うと飛躍的にパフォーマンス向上 使わないとどうなる?

 GPUのパフォーマンスをもう少し掘り下げてチェックすべく、Maxonのベンチマークテストアプリ「Cinebench 2024」を試してみよう。

 Cinebench(CINEBENCH)シリーズというと、最近はCPUのテストアプリとして使われることが多かったが、かつては「OpenGL」を使ったGPUのパフォーマンスのテスト機能も備えていた。新しいCinebench 2024では、同社の3Dグラフィックス制作アプリ「Cinema 4D」の最新バージョンと同じレンダリングエンジンを使ったGPUテスト機能が“復活”している。macOSの場合、Metal APIを使ったGPUテストに対応しており、Apple SiliconのMacなら16GB以上のメモリを搭載していれば実行可能だ。

 もちろん、従来と同様にCPUを使ったテスト(シングルコア/マルチコア)も備えているが、ライティングやテクスチャの設定が従来バージョンよりも複雑になっており、より高性能なCPUの実力をチェックしやすくなっている。

 今回、評価機でCinebench 2024のGPUテストを実行した所、M1 Ultraチップ(65コアGPU)の2倍以上のスコアを記録した。そればかりか、M2 Ultraチップ(76コアGPU)のスコアと比べても約30%上回っている。

 異なるGPUであり、恐らく動作クロックも異なるため単純比較はできないが、Cinebench 2024のレンラリングエンジンが、M3 Maxチップのメッシュシェーダーやレイトレーシングのアクセラレータをうまく活用して処理のスループット(実効速度)を大きく引き上げているようだ。

Cinebench 2024 Cinebench 2024の結果。左からM2チップ搭載の15インチMacBook Air(10コアGPU)、M3チップ搭載のiMac(10コアGPU)、今回の評価機(40コアGPU)のスコアだが、M2チップとM3チップのスコア差が大きい。一方、M3チップとM3 Maxチップの差は、おおむねGPUコアの数の差といえそうだ

 ちなみに「Geekbench 6」を使ってGPUのCompute(演算性能)テストを実行した結果をM2 Maxチップ(38コアGPU)と比べると、「2コア増えた分プラスα」ほどの違いしかない。つまりGPUコアの“演算能力”はそれほど大きく伸びていない。

 M3チップファミリーの新型GPUは、どちらかというと3Dグラフィックスにおけるボトルネック要素をハードウェアで支援することでパフォーマンスを引き上げる方針を取っている。アプリのグラフィックスパフォーマンスは、GPUコアに新しく搭載された機能をいかに使うのかカギを握りそうだ。

Geekbench 6 GeekbenchのGPU Metal Scoreの比較。このテストはGPUの純粋な演算性能をチェックするのだが、M3チップ搭載のiMac(中央)と評価機(右)を比べるとGPUコアの分だけスコアが伸びているのはCinebench 2024の結果と同じだ。一方で、15インチMacBook Air(左)とiMacのスコアはほとんど差がない。“素の”GPUの演算性能は、M2チップファミリーにプラスαと考えると良さそうだ

 この“有り余る性能”は、どのような用途に使うと良いのだろうか。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月14日 更新
  1. 「折りたたみ不要派」が過去形に? 約201gの軽量ミニタブレットとしても使える「Galaxy Z Fold8」に触って分かったこと (2026年10月13日)
  2. RTX 5060よりRTX 3060? 最低でも25万円! 値上がりが続く自作ゲーミングPCのリアル (2026年10月12日)
  3. Appleがスマートホーム製品に本格進出 LGらと共同開発したスマートロックや屋内外用カメラなどを含む「Apple Home Collection」を発表 (2026年10月13日)
  4. Apple、「HomePod mini 2」を発表 天面が光るサウンドグローや4台連携でのサラウンド機能に対応 2万4800円 (2026年10月13日)
  5. A19チップ搭載の「Apple TV 4K」11月13日発売 リモコンを一新して4万9800円 (2026年10月13日)
  6. 約581gの軽さで美しい画面を持ち歩く! 日本エイサーの有機EL搭載14型モバイルディスプレイ「PE140Wsmiuux」を試す (2026年10月12日)
  7. メモリやSSDが高すぎてPC買えない問題 IntelのラナーデCTOはどう考えている? (2026年10月09日)
  8. 最大割引率は49%! セール初登場を含むAmazfitのスマートウォッチ&スマートリングがお得 (2026年10月13日)
  9. Razerの「鳴潮」コラボのマウスとマウスパッドをまとめてチェック 見た目とは裏腹な本格ゲーミングスペック! (2026年10月13日)
  10. オープンイヤー型の「ACCENTUM Clip」が初セール! 「ゼンハイザーオータムセール2026(第2弾)」開催 (2026年10月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー