セットアップは従来と同様、本体のタッチスクリーン上で行う。競合に当たるGoogleの「Nest Hub」シリーズが、スマホアプリを用いるのとは対照的で、文字入力などでは少々手間取る。
手順は従来と大きくは変わらないが、いくつかの機能が削減されているため、全体的にシンプルだ。途中で、音楽再生時に使用する外部スピーカーを選ぶ画面があるのがユニークだ。
セットアップが完了したら、本機を壁面に取り付ける。まずは付属のプレートを壁面にネジ止めした後、本体を引っ掛けて下方向にスライドさせれば完了だ。ネジ止め以外の固定方法はないので、賃貸住宅など原状復帰が求められる環境では、ユーザー自身で取り付け方法を工夫する必要があるだろう。ボディーが軽量なのがせめてもの救いだ。
さて、本製品で特徴的なのはホーム画面のデザインだ。本製品はスマートホームコントロールパネルと銘打たれていることからも分かるように、カメラや照明、スマートプラグ、エアコンなどの操作を行うパネルが、ホーム画面に常駐する形で配置されている。
従来のEchoシリーズでは、まずホーム画面があり、そこからこれらスマートホームの画面を呼び出す格好になっていたので、機能のプライオリティーは大きく変更されていることになる。スマートデバイスは、種類別はもちろん部屋別に呼び出せるなど、少ない操作で目的のデバイスの操作画面に到達できるようになっている。
中でも強化されているのが、カメラのビューアとしての用途だ。スマートホームに接続されているカメラの映像を見るだけならば、従来のEcho Showシリーズでも可能だったが、本製品はカメラがAmazonの「Ring」シリーズの場合、定期的に撮影しているスナップショットの映像をプレビューできる。
ただし、この場合はカメラ側でスナップショット機能を有効にしておく必要があるので、カメラの電源供給をバッテリーに頼っている場合、消費電力には気をつけたいところだ。とはいえ、毎回全てのカメラにリアルタイムのプレビュー画像を取得しに行くのと比べると、消費電力は少なくて済むだろうし、何よりスピーディーなのは利点だ。
続いて、従来モデルと比較してみよう。
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