Copilotの「トーン」を変えると結果はどう変わるのか? 実際に試してみた極める!Copilot in Windows(2/2 ページ)

» 2024年02月27日 17時30分 公開
[井上晃ITmedia]
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検証(2):メールのひな型作成

 続いて、メールのひな型を作成してみた。こちらもそれぞれのスタイルを選択し、「担当の編集者Aさんに、来週の打ち合わせの日程を相談するメールのひな型を整えてください」と送信してみた。結果は以下の通り。

photo 「担当の編集者Aさんに、来週の打ち合わせの日程を相談するメールのひな型を整えてください」に対する出力結果。左から順に、「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」の出力だ

 まず、宛名が「さん」ではなく、正しく「様」になっているのは、「より厳密に」を選んだ場合だけだった。本文の雰囲気は、「より創造的に」を選んだ方がカジュアルで、「より厳密に」を選んだ方が硬い印象を受ける。なお、筆者の主観としては、こちらも「より厳密に」での出力が、ひな型として最も使いやすいと感じた。

 この理由について補足しておくと、上記画像に写っている部分以外にも、メール本文より下部にテキストが長く続いていたことが挙げられる。実際に出力されたテキストを表組にまとめると、以下のようになる。

photo 出力されたテキストを表組みにまとめたもの。テキストの詳細は見えづらいだろうが、コンテンツの構造に対する文量の比率を見てほしい(クリックで拡大)

 これをみると、「より創造的に」と「よりバランスよく」を選択した場合には、前置きや補足の部分が多く、肝心のメールのひな型がどこなのか、把握しづらいのが分かるだろう。一方で、「より厳密に」の出力はかなり端的であり、Copiltからの前置き的なあいさつ文も、末尾の補足文もかなり短くてスッキリしている。

 以上の検証結果から、もしビジネスシーンにおいて「作業効率化」を目的にするのならば、筆者としては、まず「より厳密に」を選んで使うことをお勧めしたい。

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2024年05月09日 更新
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