プレビューイベントでは、牛窪恵氏(世代・トレンド評論家/インフィニティ代表取締役)が生成AIの認知度について解説した。
「生成AIの認知は男性では若い世代のほうが高く、男女ともに半数が認知している」と前提を述べてから、「生成AIを活用したいか」との問いに対しては18〜29歳までのZ世代(厳密なZ世代は1995年〜2004年生まれ)で、活用意向が強いことを、2023年9月4日掲載の「朝日新聞デジタル『生成AI、若い世代ほど活用したい』調査からうかがえる思いとは」記事から引用して紹介していた。
生成AIの活用と聞くと、40〜65歳の世代では「仕事を手伝ってくれるもの」と考えがちだが、Z世代とY世代(25歳〜39歳。ゆとり世代など)では「面白いコンテンツを生み出すもの」という感覚を持っている。
文章生成AIに限定すると、「自分の知らない知識を得る、知識を深める」のに活用したり、「対話相手」として活用したりするなど、プライベートでの活用が目立つという。
興味深いところでは、履歴書を生成AIに書かせることで新しい気付きを得るなど、アイデア出しとしての活用をしている人もいる。
牛窪氏は、「履歴書の事例から分かるように、生成AIからの思い付かないような提案から新しい発想が生まれることもある。自分のクリエイティビティの協業者になってひらめきを促してくれる存在になる。イノベーションの源泉という意味で、生成AIは“SHOW TIME”へと進んでいくのではないかと考えている」と、生成AIの未来について語っていた。
その後の上野本部長と牛窪氏の対談では、「AI PCが格差を埋めていく可能性」についても語られた。上野本部長は、「クラウド処理するAIコンテンツでは、今、勝っているプレイヤーしか今後も勝てない。しかし、ローカルで処理できるAIアプリを作ってPCにインストールされれば、それだけのビジネスチャンスが生まれる。若い人にもそのような夢を持ってもらい、花を咲かせてほしい」と語った。
上野本部長によれば、各日で300人と500人の来場者を見込んでいるという。最終日には、会場を飾った花をプレゼントする企画も用意しており、「サステナビリティに配慮した。この空間で癒やされ、持ち帰った花で家でも癒やされてほしい」と笑顔を見せていた。
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