AMDの「Ryzen 7035シリーズ」は、Zen 3+アーキテクチャのCPUコアとRDNA 2アーキテクチャのGPUコアを搭載するモバイル向けAPU(GPU統合型CPU)だ。
ところがこのほど、Ryzen 7035シリーズのラインアップにAPUではないモデル、つまり内蔵GPUのないCPUが加わった。GPUレスのモデルでは、映像出力のために別途GPUを搭載する必要がある。
Ryzen 7035シリーズのGPUレスモデルは、GPUがないこと以外にも次の差異がある。
CPU直結のPCI Expressバスは20レーンで、うち16レーンをGPUなどに利用できる。
ラインアップは以下の通りだ。
なお、今回の新モデルはAMDが定めたモバイル向けCPU/APUのモデル名ルールから逸脱している。数字の百の位について、本来「2」はAthlon Gold、「4」はRyzen 3を表すものだが、それぞれRyzen 5、Ryzen 7に使われてしまっている。
また、デスクトップ向けのRyzen 7000シリーズではGPUレスモデルに「F」という識別符を付けているが(参考記事)、今回の新モデルは型番を見ただけではGPUレスであることを判別できない。
モデル名のルールから逸脱した理由や、GPUの有無を識別できないモデル名を付けた意図について、AMDは説明を一切行っていない。
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