モバイル向け「Ryzen 7035シリーズ」に“GPUレス”が登場 手頃な価格のゲーミングノートPCにつながるか型番のルールが揺らいでいる

» 2024年04月05日 13時20分 公開
[井上翔ITmedia]

 AMDの「Ryzen 7035シリーズ」は、Zen 3+アーキテクチャのCPUコアとRDNA 2アーキテクチャのGPUコアを搭載するモバイル向けAPU(GPU統合型CPU)だ。

 ところがこのほど、Ryzen 7035シリーズのラインアップにAPUではないモデル、つまり内蔵GPUのないCPUが加わった。GPUレスのモデルでは、映像出力のために別途GPUを搭載する必要がある。

Ryzen 7000 Ryzen 7035シリーズは、全てAPUだったはずだが……

Ryzen 7035シリーズ(GPUレス)の概要

 Ryzen 7035シリーズのGPUレスモデルは、GPUがないこと以外にも次の差異がある。

  • パッケージ(CPUスロット)が「FP7」から「FP7r2」に
  • サポートするメモリ規格がDDR5のみとなった(最大DDR5-4800/64GB)

 CPU直結のPCI Expressバスは20レーンで、うち16レーンをGPUなどに利用できる。

 ラインアップは以下の通りだ。

  • Ryzen 5 7235H
    • CPUコア:4基8スレッド(3.2GHz〜4.2GHz)
    • L1キャッシュ:384KB
    • L2キャッシュ:2MB
    • L3キャッシュ:8MB
    • TDP:45W(標準値:PCメーカーによって35〜54Wの範囲内で変更可能)
    • オーバークロック:非対応
  • Ryzen 5 7235HS
    • CPUコア:4基8スレッド(3.2GHz〜4.2GHz)
    • L1キャッシュ:384KB
    • L2キャッシュ:2MB
    • L3キャッシュ:8MB
    • TDP:45W(標準値:PCメーカーによって35〜54Wの範囲内で変更可能)
    • オーバークロック:非対応
  • Ryzen 7 7435H
    • CPUコア:8基16スレッド(3.1GHz〜4.5GHz)
    • L1キャッシュ:512KB
    • L2キャッシュ:4MB
    • L3キャッシュ:16MB
    • TDP:45W(標準値:PCメーカーによって35〜54Wの範囲内で変更可能)
    • オーバークロック:非対応

 なお、今回の新モデルはAMDが定めたモバイル向けCPU/APUのモデル名ルールから逸脱している。数字の百の位について、本来「2」はAthlon Gold、「4」はRyzen 3を表すものだが、それぞれRyzen 5、Ryzen 7に使われてしまっている。

 また、デスクトップ向けのRyzen 7000シリーズではGPUレスモデルに「F」という識別符を付けているが(参考記事)、今回の新モデルは型番を見ただけではGPUレスであることを判別できない

 モデル名のルールから逸脱した理由や、GPUの有無を識別できないモデル名を付けた意図について、AMDは説明を一切行っていない。

ルール AMDは2023年、モバイル向けプロセッサのモデル名を付与する際のルールを変更した。今回の新モデルは、ルールから一部逸脱したモデル名が付けられている

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