AMDは9月7日(米国太平洋夏時間)、2023年以降に出荷を開始するモバイル向けプロセッサ(CPU/APU)において、モデル名の付与ルール変更を発表した。現行のルールにおけるモデル名の数値が“限界”に近づいていることと、異なるアーキテクチャに基づくプロセッサの新製品が今後順次リリースされることを受けて、新しいプロセッサの性能や位置付けをより分かりやすくするため制定したのだという。
まず、プロセッサのブランドは従来通り「Athlon(アスロン)」と「Ryzen(ライゼン)」の2つを使い分ける。その上で、サブブランドとしてAthlonは「Silver」「Gold」、Ryzenは「3」「5」「7」「9」をプラスするのも従来通りだ。
告知では特に触れられていないが、企業向けの管理/セキュリティ機能を強化したプロセッサには「PRO」が付与されるのも今まで通りだと思われる。
その上で、大きく変わるのはブランド名に続く「4桁の数字」と「アルファベット」の意味合いだ。2023年以降に出荷を開始する新プロセッサでは、以下のルールに基づいて数字とアルファベットが付与される
この新ルールに基づいて、2023年は5つの「Ryzen 7000シリーズ」が登場する。
AMDによると、この新ルールは今後5年間利用する想定テストを実施済みだという。現時点は2025年の利用までを見越しているが、最長でも2027年まで破綻することなく利用できるようだ。告知では新ルールに関するフィードバックも募集しており、反響によってはさらなる変更が加わる可能性もある。
なお、今回のルール変更はあくまでもモバイル向けプロセッサにのみ適用されるもので、デスクトップPC向けプロセッサのモデル名付与は従来通りのルールで行われる。
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