全面ガラス張りで高級感もあるAndroidポータブルデバイス「AYANEO Pocket S」誕生(2/4 ページ)

» 2024年05月31日 12時35分 公開
[渡辺まりかITmedia]

真のゲーマー向けデバイスを展開するAYANEOブランド

 AYANEOブランドは(創設者が)ゲームが好きで、真のゲーマーが求めるデバイスを作りたいという思いから生まれた。今回の発表会で示された「Real」というロゴも、“真のゲーマー”を意味しているという。

「Real」のロゴ スライドの背景に利用されていた「Real」のロゴ
チャンCEOのTシャツ チャンCEOが着ているTシャツにもRealのロゴがプリントされていた

 今でこそ、ValveのSteam DeckやASUSのROG Ally、レノボ・ジャパンのLegion Goなど、Windowsを搭載したポータブルゲーミングPCが花盛りだが、AYANEOは自社がムーブメントを作ったと自負しているという。

世界初のWindowsハンドヘルドゲームPC ハンドヘルドタイプのWindowsを搭載したポータブルゲーミングPCを世界で初めて作ったのはAYANEOだと自負する同社

 例えば、当時はWindowsを搭載したハンドヘルドタイプのポータブルゲーミングPCの操作に適したゲーム管理アプリケーションが無かったので、ハードウェアと同時進行でソフトウェア「AYASpace」も開発した。「お金も人も時間もかかった」とチャンCEOは振り返る。現在でも、ソフトウェアの改善を続けており、常時10人が開発に携わっているという。

AYASpace AYANEOは専用のゲーム、ハードウェア管理アプリケーション「AYASpace」を開発した。現在では「AYASpace 2.0」がリリースされている。日本語版がないのが残念だ

 国内で販売代理店を務める天空の山田社長も「先週までAYASpaceになかったはずの機能が搭載されていて驚いた」と話すように、バージョンアップは頻繁に行われているようだ。

 チャンCEOは「最高の体験ができるデバイスをスピーディーに消費者に届けられるよう、米AMDや米Qualcommと協力関係を築いている」と強調する。AYANEO Pocket Sの発表を祝う米Qualcommのミトゥン・チャンドラセカール氏(シニアディレクター)からのビデオメッセージも会場で紹介された。

Qualcommシニアディレクター Mithun Chandrasekhar氏 米Qualcommのミトゥン・チャンドラセカール氏(シニアディレクター)からのビデオメッセージ

 チャンCEOがこのタイミングで来日したのは、昔から日本が好きだったという理由に加え、日本市場を重視しているからだと説明する。AYANEOが販売するデバイスの売り上げは、中国国内が34%、その他が66%を占める。日本は米国に次いで2番目に大きな市場であり、全体の15%を占めているという。

グローバルマーケット AYANEOのグローバルマーケットの比率。国外(グローバル)が66%となっている
日本は15% 日本のマーケットは15%。そのため日本市場を重視しているという

 「この3年で10製品以上をリリースしてきたが、これからもAndroidデバイスや、最新のAMD製Armチップを搭載したWindowsマシンを積極的にリリースしていきたい」(チャンCEO)

AYANEO Pocket Micro AYANEOのサブブランド「REMAKE」で開発が発表されていた「AYANEO POCKET MICRO」も披露された

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