うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、6月2日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
Micron Technologyは6月5日、台湾で開催されている「COMPUTEX TAIPEI 2024」にて、次世代グラフィックスメモリ「GDDR7」のサンプル出荷を開始したと発表した。
GDDR7は、1βDRAMプロセスノードで製造され、毎秒32Gbpsの高性能メモリを省電力で提供できる。GDDR6と比較して最大60%の帯域幅向上と、50%以上の電力効率改善を実現する。高い性能と省電力を両立させ、AIやゲーム、高性能コンピューティングワークロードなど幅広いアプリケーションに対応するという。
生成AIワークロードに対しても、スループットを最大33%向上し、応答時間を最大20%短縮。GDDR7を搭載したグラフィックスカードは、現在のGDDR6およびGDDR6X採用モデルと比較して、レイトレーシングとラスタライズのフレームレート(FPS)を30%以上向上させると予想している。
Micron GDDR7メモリは、2024年後半にMicron、または一部のグローバルチャネルのディストリビューターと販売代理店を通じて提供される予定となっている。
Microsoftは6月4日(現地時間)、Windows InsiderにWindows 10向けのBetaチャネルを開設すると発表した。Windows 10 22H2の新機能を、全てのWindows 10ユーザーがリリースする前に試すことができるようになる。新ビルドは、今後数週間以内にリリース予定だ。
Windows InsiderのBetaチャネルに参加するには、設定アプリケーションから「更新とセキュリティ」→「Windows Insiderプログラム」に進み、現在のInsiderチャネルの選択をクリックして展開し、InsiderチャネルのリストからBetaチャネルを選択する。
Windows 11の最小システム要件を満たすPCを使用している場合、Betaチャネルに参加してもWindows 11に自動的にアップグレードされることはない。アップグレードはオプションとして提供される。CanaryチャネルやDevチャネルに切り替えることもできるが、その場合はWindows 11ビルドにアップグレードされるとのことだ。
CanaryチャネルやDevチャネルに切り替えた場合、Windows 10にロールバックするための短い期間が設けられるが、この期間が終了するとWindows 10に戻る唯一の方法はWindowsのクリーンインストールとなる。
なお、Windows 11の最小システム要件を満たしていない場合、CanaryチャネルとDevチャネルに切り替えることはできない。また、Windows 10 22H2のサポート期限は2025年10月14日で、Betaチャネルに参加しても、この期限に変更はないとのことだ。
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