また、手首以上に血管との距離が近いこともあり、スマートウォッチよりもリングタイプのデバイスの方が正確なデータを取得できるという。心拍数/ストレス/血中酸素レベルを正確に、しかも約4日間充電不要なので、まさに24時間モニタリングし続けられる。
これは睡眠のモニタリングにも便利だろう。スマートバンド程度のサイズであれば、24時間装着していてもじゃまになるようなことはほとんどないが、アスリートが使うようなAmazfitのゴツいスマートウォッチでは、就寝時までつけていたくない、という場合がある。薗部氏自身、「寝るときは外したい」とコメントしていた。
しかし、指輪タイプであれば、違和感なくつけっぱなしにできるだろう。例えば、出先ではウォッチを、帰宅してすぐにリングに付け替える、という使い方もできる。もちろん、両方とも装着したままなら、より精度の高いモニタリングデータを得られる。
24時間装着し続けられることは、“回復に真剣に取り組むことでパフォーマンスを向上させる”というHelio Ringの目的にも合致する。軽い睡眠、深い睡眠といった睡眠ステージやREM睡眠、睡眠中の呼吸、心拍数などをモニタリングすることで、どの程度回復して次のアクションに備えられるか(レディネス)のスコアを得られるからだ。
Zeppアプリ内で表示されるレディネススコアでは、体が“充電”されているか、気をつけるべき点は何かなど数値だけでなくアドバイスも表示する。昼間の活動データ、夜の睡眠データの分析により、最高のパフォーマンスを発揮するのを助けるのだ。
発表会場には、Helio Ringの実機が展示されていた。Helio Ringは8号/10号/12号の3サイズ展開で、カラーは一色のみだ。サイズやカラーを限定したことについて薗部氏は、「バリエーションが増えると当社だけでなく、販売店でも在庫が増えてしまう。そうするとコストがかさんで、価格に転嫁せざるを得なくなってしまう。手に取りやすい価格を実現するために、まずは3サイズ/1色で展開していく」とのことだ。
リングの内側に、さまざまなセンサーが見える。このサイズによく詰め込んだという印象だ。
センサーやバッテリーを内蔵していることからリングの厚みが気になったが、はめてみたところ指によくなじんだ。センサーが正しく反応するように取り付けるにはリング外側にある「|」を手のひら側に向ける。
リングの充電は、専用スタンドで行う。スタンドはGPSを内蔵しておらず音の鳴る機能もないので、紛失しないように気をつけたい。
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