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AI PC「ProArt PX13(HN7306)」はジャストA4サイズにRyzen AI 9とGeForce RTX 4070 Laptopを詰め込んだ意欲作だった(5/5 ページ)

» 2024年08月16日 17時00分 公開
[マルオマサト,ITmedia]
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ゲームやクリエイティブアプリのパフォーマンスも上々

 外部GPUのパフォーマンスについては、同じGeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載するROG Zephyrus G16には及ばないものの、GeForce RTX 4060 Laptopを搭載する「ROG Zephyrus G14」は明確に上回っている。フォームファクターを考えると、本機はかなり健闘している。

 Premiere Proのレンダリング、エンコード(書き出し)、Lightroom ClassicのRAW現像出力、AIノイズ除去処理などでも良い結果を出しており、実際のクリエイティブアプリのパフォーマンスも上々だ。

3DMark 3DMarkのスコア比較
FF14ベンチマーク FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシーベンチマーク(1920×1200ピクセル/最高品質/DLSS)のスコア
Cyberpunk 2077 Cyberpunk 2077(1920×1200ピクセル、レイトレーシング低/HDR)のスコア
Premiere Pro Adobe Premiere Proのテスト結果。After Effectsで作成したワープアニメーションのレンダリング時間と、YouTube動画(3分38秒)のシーケンス書き出し時間を測定した
Lightroom Classic Adobe Lightroom Classicのテスト結果。500枚のRAWデータをJPEGに書き出す処理と、50枚のRAWデータのAIノイズ除去処理にかかった時間を計測した

動作音や放熱も優秀

 小さなフォームファクターでこれだけのパフォーマンスを発揮する本機だが、放熱面でもかなり健闘している。

 パフォーマンスモードでは低負荷時もたまにファンが回転することがあり、負荷が強まるにつれて動作音が大きくなるものの、比較的落ち着いたトーンで、ピーク時の音もそう大きくない。

 もっとも、小さいPCだけに、体の近くで使うことや排気口が左右側面にあることから、体感的な動作音は数値以上に大きくは感じる。ファンの動作を抑えるウィスパーモードの他に、外部GPUを利用しない「エコモード」も用意されているので、うまく使い分けると良いだろう。

 ボディーの発熱も比較的抑えられてはいるが、左右のパームレスト部分は体温より若干高めで、じんわりとは熱が伝わってくる。フォームファクターや季節(室温28度)を考えれば十分健闘しているが、夏場に常時触れて使うなら、ノートPCクーラーなど冷却アイテムを用意した方が快適だろう。

動作音 システムの動作音(室温28度/本体正面から5cmの距離で測定)
温度 FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシーベンチマークの終了直前にFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー(室温28度)

コンパクトボディーに妥協なきパワーを詰め込んだ挑戦的なAI PC

 ProArt PX13 HN7306のASUS Storeにおける直販価格は、評価機(上位モデル)が42万9800円、外部GPUが「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」となる下位モデル(HN7306WV-AI9321R4060W)が29万9800円となっている。

 本機は13.3型の小さなフォームファクターに最新CPUとGeForce RTX 40 Laptop GPUシリーズの妥協ないパフォーマンスを凝縮するという、アグレッシブに攻めたノートPCだ。特に今回評価した上位モデルは GeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載するだけに、その付加価値の分が価格に上乗せされている。唯一無二というレベルの製品だけに、価格が高くなるのは仕方がないところだろう。

 一方、GPUのグレードが1つ下がる下位モデルは、スペックの割に買いやすい価格設定となっており、内容を考えるとコストパフォーマンスは良い。動作音や発熱とのバランス的にも使いやすいと思われる。

 いずれにしても、ProArt PX13 HN7306の魅力は大きい。新しいAI体験ができるPCとして、新たなクリエイター向けPCの選択肢として、注目すべき存在といえるだろう。

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