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AI PC「ProArt PX13(HN7306)」はジャストA4サイズにRyzen AI 9とGeForce RTX 4070 Laptopを詰め込んだ意欲作だった(3/5 ページ)

» 2024年08月16日 17時00分 公開
[マルオマサトITmedia]
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色再現性に優れた、フリップできる3K有機ELディスプレイ

 画面は13.3型の有機ELディスプレイを搭載している。表示解像度は2880×1800ピクセル(アスペクト比16:10)で、輝度が最大500ニト、DCI-P3の色域を100%カバーし、色差は「ΔE1以下」と色再現性も高い。VESAの「DisplayHDR 500 True Black」に準拠し、カラーサイエンス大手の「PANTONE」による認証も取得している。

 ヒンジは360度回転に対応しており、画面をフリップしてタブレットスタイルや、テントスタイル、スタンドスタイルと、マルチなスタイルで活用できる。

 スピーカーは1W×2という構成で、ゲームや映画などエンターテイメントをしっかり楽しめる音質と音圧を確保している。「Dolby Atmos」にも対応しており、コンテンツに応じたサラウンドサウンドを楽しめる。

ディスプレイ 2880×1800ピクセルの13.3型有機ELディスプレイを搭載する。輝度が最大500ニトで、広色域かつ色差の少ない高品質なものだ
360度ヒンジ 360度ヒンジを搭載しており、画面をフリップして折りたためばタブレットスタイルで利用できる
スタンドモード スタンドモードは動画鑑賞などに適したスタイルだ
テントモード テントモードは、奥行きが短いスペースでも比較的安定して設置できる
色域設定 ディスプレイの色域はMyASUS、または「ProArt Creator Hub」で設定可能だ

打ちやすいキーボードと多機能タッチパッドを搭載

 コンパクトなボディーが特徴の本機だが、キーボードは十分な大きさのものを備えている。キーの間にフレームがあるアイソレーションタイプで、キーピッチは実測で約19(幅)×18(奥行き)mmとなる。EnterキーやBackSpaceキーはやや細く、カーソルキーもやや小さめだが、打ちづらいというほどではない。キースイッチもほどよい反発で、タッチ感は良好だ。先述の通りCopilotキーも装備する。

 キーボードの手前には、約128(幅)×80(奥行き)mmと大きめのタッチパッドを装備している。パッドの左上には、ProArtシリーズではおなじみの操作ダイヤル「DialPad」を備えている。「Premiere Pro」のタイムライン操作や、「Lightroom Classic」の現像パラメーターの調整など、クリエイティブアプリの各種操作に活用できる。

キーボード Copilotキーを備えた日本語キーボードを搭載する
バックライトが付いている キーボードには白色LEDのバックライトが搭載されている。明るさは3段階に調整可能だ
タッチパッド 大型のタッチパッドを装備。左上にはクリエイティブアプリの操作に使える独自の「DialPad」を備える
DialPadの設定 DialPadの設定は、ProArt Creator Hubからアクセスできる

無線LANはWi-Fi 7対応 USB4端子も搭載

 ワイヤレス通信機能は、Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)対応の無線LANと、Bluetooth 5.4を標準装備する。有線LANを使いたい場合は、USB接続のアダプターを別途用意する必要がある。

 USB端子は、USB 40Gbps Type-C(USB4 Gen 3x2)が2基と、USB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2) Standard-Aが1基の計3基を装備している。USB端子はUSB PD(Power Delivery)にも対応する。その他、HDMI出力端子、3.5mmヘッドセット端子(ヘッドフォン/マイク兼用)、microSDメモリーカードスロットも備えている。

 ディスプレイ上部にあるWebカメラは約207万画素で、顔認証用の赤外線(IR)カメラも統合している。なお、「Windows Studio Effects」によるカメラ効果は評価時点では利用できなかった。

左側面 左側面のポート類
右側面 右側面のポート類
Webカメラ ディスプレイ上部にあるWebカメラは約207万画素で、顔認証用の赤外線カメラも統合している。カメラ、トリプルアレイマイクも備える

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