業務の洗い出しを行った後は、利用するアプリケーションのシステム要件をまとめよう。システム要件をまとめた上で、一番高いスペックを求められるアプリケーションのシステム要件を元に、必要なCPUを選択していくのだが、1点気を付けたい点がある。
ここではオートデスクの「AutoCAD 2025 including specialized toolsets」(以下、AutoCAD 2025)の動作環境(動作要件)を例に挙げて解説しよう。
AutoCAD 2025の動作環境のプロセッサ(CPU)の部分を見てみると、基本要件と推奨要件の2つが記載されている。ここで言う基本動作環境とは、AutoCAD 2025を最低限動かすためのスペックだと認識しよう。
アプリケーションの起動や、単純な2D図面の作成であれば動作するものの、複雑性の増す操作を経るごとに動作が重たくなり、業務効率が低下する恐れがある。
そのため、各アプリケーションベンダーが公表している推奨要件をベースラインとしてモデルを選択したい。推奨要件を満たせば、業務で利用するアプリケーションの動作自体は快適になるが、業務を行う場合はそれ以外にもWebブラウザやオンライン会議アプリなどを同時並行して利用することが大半であるため、あくまでベースラインとして定めることをオススメしたい。
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