OSDメニューの操作には、本体右裏にあるジョイスティック状のボタンを用いる。上下/左右に倒すことで項目のフォーカスを移動させるという、従来の同社のモバイルディスプレイに共通する仕組みだ。
このUIは直感的に使えるように見えるが、項目を決定するために押し込むのではなく右に倒すという独特なルールを採用していること、メインメニューの階層が深いせいで一度消してしまうと再び目的の項目にたどり着くのに時間がかかるなど、ストレスを感じることも多い。
本連載で扱っているモバイルディスプレイの中で最も特殊なUIで、同社製品を使い慣れているユーザーでなければ、戸惑うことも多いだろう。ボタンが右裏の分かりやすい位置にあって迷わないことだけは、評価できるポイントだ。
以上、ざっとチェックしたが突出した特徴はないものの、全体的には堅実な設計といっていい。見た目はずんぐりしており、またボディーが樹脂製ということもあって高級感こそないものの、重量はスタンド込みで600g台に抑えられており、持ち歩く機会が多い場合には重宝するだろう。
一方で気をつけたいのは、縦置きでの利用が基本的に想定されていないことだ。背面のスタンドは横置き専用であり、またVESAマウント穴もないのでディスプレイアームへの取り付けも不可能だ。同社が販売している挟み込み式のモバイルディスプレイアームを使えば対応できるのだが、最近少しずつ増えつつある、外出先でも立てて使えるギミックを搭載した製品と比べると不利なので注意したい。
新製品ながら実売価格も2万5千円前後とリーズナブルで、かつ国内メーカーながら3年保証が付属するのはメリットに挙げられる。OSDメニュー回りなど気になる点がないわけではないが、コスパに優れたモバイルディスプレイを探している人にはお勧めできる製品だ。
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