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「AI PC」の販売比率が15%突破、27年には50%に――日本HPがAI対応をさらに拡充する製品群を披露(2/3 ページ)

» 2025年01月17日 14時30分 公開
[石井徹ITmedia]

ワークステーションがAI開発の新たな選択肢に

 CES 2025で披露された新しい「AIワークステーション」も、日本投入が決定した。14型モバイルワークステーション「HP ZBook Ultra G1a」と、小型デスクトップワークステーション「HP Z2 Mini G1a 14」だ。モデル名からも分かる通り、いずれもAMDの最新APUを搭載している。

AMD製APU AMD製の最新APUを備えるAIワークステーションが日本にも投入される

 ZBook Ultra G1a 14は、Ryzen AI MAX/Ryzen AI MAX PROプロセッサを搭載している。メモリ(LPDDR5X-8533規格)は最大128GBまで対応している。ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDを最大2台搭載可能で、容量は最大4TBとなる。

 ディスプレイは1920×1200ピクセルの14型液晶か、2880×1800ピクセルの14型有機ELとなる。グラフィックスメモリはメインメモリと共有だが、最大96GBまで占有可能だ。本体重量約2.3kgで、ACアダプターは300W出力のものが付属する。

ZBook Ultra G1a 14 ZBook Ultra G1a 14の試作機。キーボードはイギリス英語となっているが、日本仕様では日本語配列となる

 Z2 Mini G1aは、約168(幅)×200(奥行き)×86(高さ)mmのコンパクトさが魅力のデスクトップワークステーションだ。こちらもRyzen AI MAX PROプロセッサを搭載している(非PROモデルはない)。メモリ(LPDDR5X-8533規格)は最大128GBまで対応している。ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDを最大2台搭載可能で、容量は最大4TBとなる。

Z2 Mini G1a Z2 Mini G1aの試作機。コンパクトな「Z2 Mini」シリーズでも特に小さく、電源ユニットも内蔵している

 両機とも外部GPUは搭載していない。しかし、プロセッサに統合されたGPUやNPUは強力で、「PyTorch」や「TensorFlow」など主要AIフレームワークを単独で稼働できる実力を備える。HPでは小規模言語モデル(SLM)のファインチューニングなど、従来はサーバ環境が必要だった開発作業をワークステーション上で実現できるとしている。

 ZBook Ultra G1a 14がは3月中旬の発売予定で、最小構成の想定価格は31万6800円となる。Z2 Mini G1a Workstationは5月以降の発売を予定しており、価格はまだ決まっていないとのことだが、「最上位構成でも70万円台を見込んでいる」(担当者)。

AIでゲーミング体験を向上できる新型OMEN

 ゲーミングPCでは、OMENブランドから「OMEN MAX 16」「OMEN 16L」の2モデルを発売する。

 OMEN MAX 16は、その名の通り16型ディスプレイを備えるゲーミングPCだ。Core Ultra 200HXプロセッサを備えるIntel版が4構成、Ryzen AI 300プロセッサを備えるAMD版でが2構成用意される。

 メモリはいずれもDDR5-5600規格のSO-DIMM×2で、容量は32GBまたは64GBを選べる(32GBメモリ構成で容量を増やす場合は換装が必要)。外部GPUはGeForce RTX 50 Laptop GPUシリーズで、Intelモデルでは最上位の「GeForce RTX 5090 Laptop GPU」を備える構成もある。ストレージはIntelモデルがPCI Express 5.0接続、AMDモデルがPCI Express 4.0接続のSSDで、容量は1TBだ。

 ディスプレイは2560×1600ピクセルの16型で、60〜240Hz駆動に対応するIPS液晶(最大輝度500ニト/sRGB 100%カバー)か、48〜240Hz駆動に対応する有機EL(最大輝度400ニト/DCI-P3 100%カバー)が用意されている(有機ELディスプレイはIntelモデルのみ)。

 冷却機構には「OMEN Cryo」とベイパーチャンバーを採用し、最新かつ高性能なCPUとGPUをしっかりと冷やせるようになっている。キーボードは日本語配列で7色に光る他、本体下部も間接照明のように演出する。本体重量は約2.68kgだ。

 本機では、プリインストールされているユーティリティーアプリ「OMEN Gaming Hub」に「OMEN AI」というAI機能が統合されている。OMEN AIは機械学習ベースのAIで、ゲームに最適なシステム設定を自動的に行うという。ただし、ゲームタイトルごとに設定を行うため、対応タイトルでないと原則として利用できない。

OMEN MAX 16 OMEN MAX 16の実機。これは海外仕様でUS配列のキーボードを搭載しているが、日本仕様では日本語配列のキーボードが搭載される
OMEN AI OMEN MAX 16は、OMEN AIによる設定最適化に対応している。対応ゲームタイトルであれば、OMEN Gaming Hubでワンクリックするだけでそのタイトルに最適な設定を適用できる

 OMEN 16Lは、その名の通り容積16Lのタワーボディーを備えるゲーミングデスクトップPCだ。Coreプロセッサ(第14世代)またはCore Ultra 200Sプロセッサを搭載するIntel版と、Ryzen 8000Fプロセッサを備えるAMD版が用意されているが、いずれも内蔵GPUなしの「F」プロセッサとなる。

 外部GPUはモデルによってGeForce RTX 3050、GeForce RTX 4060、GeForce RTX 4060 Tiのいずれかとなる。メモリはDDR4-5600規格のDIMM×2で、容量は16GBまたは32GBだ(16GB構成で増量する場合は換装が必要)。ストレージはPCI Express 4.0接続の1TB SSDとなる。

 約155(幅)×308(奥行き)×337(高さ)mmのコンパクトサイズながら、最大500W出力の80PLUS PLATINUM認証取得電源を内蔵している。

実機 OMEN 16Lの実機

 OMEN MAX 16のIntel版は2月中旬の発売を予定しており、最小構成の想定価格は52万8000円となる。AMD版については4月中旬の発売予定で、価格は後日公開される。

 OMEN MAX 16はIntel版とAMD版共に2月中旬の発売を予定しており、最小構成の想定価格はIntel版が22万円、AMD版が20万9000円となる。

オールインワンPC「HP OmniStudio X」にも新モデル

 発表会の本編では触れられなかったものの、個人向けのディスプレイ一体型デスクトップPC「HP OmniStudio X」にも新モデル(G2)が登場する。

 デザインは従来モデルを踏襲しているが、CPUがCore Ultra 200Vプロセッサに変更された他、ディスプレイの縁やロゴが黒基調に変更され、見た目が引き締まった。最小構成の価格は27型モデルが22万900円、32型モデルが34万9800円となる。発売時期は追って公開される予定だ。

HP OmniStudio X HP OmniStudio X 27 G2の実機。外観は現行モデルと大きく変わらないが、カラーリングが違うので引き締まって見える。海外仕様なのでキーボードがUS配列となっているが、製品には日本語配列のものが付属する

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