「ポータブルゲーミングPCやミニPCを買ったはいいが、自宅でゲームをするにはスペック不足が否めない」──そんなお悩みを持っている方はいるだろうか。
「通常のデスクトップPCと違って、グラフィックスカードを載せ替えるわけにもいかないし……」と思ってしまうところだが、そんなお悩みを解決してくれるのが、外付けGPUボックス(eGPU)だ。
前回、中国AYANEOが発売した「AYANEO AG01 Starship Graphics Dock」(以下、AG01)を紹介したが、今回は実際にポータブルゲーミングPCと接続し、どれだけパフォーマンスを上げられるか検証していきたい。
→・赤い宇宙船で3倍速い!? eGPU「AYANEO AG01 Starship Graphics」をポータブルゲーミングPCと接続した
AG01は、ホスト(グラフィック性能を強化したいPC)との接続方式が2つある。USB4とOCuLinkだ。
USB4でつなげれば、ホストに最大100Wの電力供給と、外部ディスプレイへの映像出力、SDメモリーカードスロット、PCI Express 3.0対応スロットに挿入したSSDの読み書きも行える。
というわけで両方の接続方式を試すために、フル機能のUSB4端子を搭載する「AYANEO SLIDE」と、OCuLink端子を搭載する「ONEXPLAYER X1 mini」をホストとして検証してみよう。
各機種の主なスペックは以下の通りだ。
| 機種名 | CPU | GPU | メモリ |
|---|---|---|---|
| AYANEO SLIDE | Ryzen 7 7840U | Radeon 780M | 32GB(LPDDR5X) |
| ONEXPLAYER X1 mini | Ryzen 7 8840U | Radeon 780M | 32GB(LPDDR5X) |
どちらの機種にもパフォーマンスの設定を簡単に行うための設定アプリがインストールされている。いずれもMAXに設定してからベンチマークテストを行った。
AG01は、グラフィックボードの最大消費電力(TGP)をワンタッチで切り替えられる「Turbo Knob」を搭載している。左に回せば100W、右に回せば120Wだ。
Turbo KnobはLEDリングで囲まれており、デフォルトでは100Wで白、120Wで赤く光る。
Turbo Knobの右側にある上向き三角のボタンを押すと、LEDのオン/オフを切り替えられる。また、下向き三角のボタンでLEDのカラーを赤/青/緑/レインボー/赤系のグラデーションへと切り替えることができる。3秒間の長押しでデフォルトに戻すことも可能だ。
というわけで、AYANEO SLIDEはUSB4ケーブル、ONEXPLAYER X1 miniはOCuLinkケーブルで接続し、それぞれでTGPを100W/120Wで切り替えたときの違いなども見ていく。
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