さて、本製品は前回紹介した13.3型のモノクロモデルと同様、レスポンスの速さを大きな売りとしている。特に本製品はカラーE Inkということで、どれだけ高速化されているのかが気になるところだ。結論を先に言ってしまうと、テキスト/グラフィック/ビデオいずれのモードでも、圧倒的な高速化を実現している。
中でもグラフィックモードに設定してのウェブページのスクロールは、上下キーを使っての短距離のスクロール、Page Up/Downキーを使っての長距離のスクロール、いずれも従来モデルと比べて滑らかで、操作の遅れも最小限にとどめられている。従来モデルの動画も併せて見てほしい。
動画再生についても、液晶を超えるほどリフレッシュレートが高いわけではないので限界はあるものの、再生中にコマ落ちすることもなく、速い動きにもしっかり追従する。わざわざ本製品で動画を視聴する必要があるかはともかく、動画再生そのものは実用レベルでこなせるパフォーマンスだ。
ただし、ここでネックとなるのは残像だ。前回紹介した13.3型モノクロモデルにも言えることだが、パフォーマンスが向上して画面の書き換え頻度が上がると、そのぶん残像も残りやすくなり、必要とされるリフレッシュの回数もまた増える。
本製品はオートクリアゴースト除去技術により、従来よりも残像が残りにくくなっているものの、背景の色やベタ塗りなのか否かによっても効果に差はあり、手動リフレッシュなどの併用が避けられない。表示する内容にもよるが、過剰な期待は禁物というのが、今回試した上での感想だ。
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