さて本製品の特徴の1つに、色の劣化を抑えて正確なカラーを表現できる「次世代X-Colorフィルター」を搭載したことが挙げられる。現行のカラーE Inkは色の再現性は決して高くなく、特に彩度に関しては、バックライトを内蔵した液晶などと比べて見劣りするのが現状だ。
本製品はこのフィルターの搭載により、表現力が大幅に向上している。従来はモノクロと比べると色がついているのがようやく分かるレベルだったが、本製品は紛れもないカラーで、違いは一目瞭然だ。
ただし、解像度は依然として150ppiと低いため、細部のディティールの表現力はいまひとつだ。特にテキストについては見出しのような大きな文字はまだしも、本文以下のサイズとなると読みづらく感じがちという、従来モデルと同じ傾向が見て取れる。文字校正などの用途に用いるには、解像度不足を感じることもありそうだ。
ただし解像度の低さは目立つ。左が液晶、右が本製品(テキストモード)で表示したもので、右はフォントの縁がなめらかではなくギザギザになっている。グラフィックモードやビデオモードではこの傾向がさらに顕著になるちなみに、本製品はフロントライトを内蔵しており、暖色や寒色の設定も行えるが、カラーE Inkは元々の色の再現性が微妙なこともあり、安易にオンにすると本来の色味から大幅にかけ離れてしまう。機能としてはあっても構わないが、基本的に使わないのがベターということになるだろう。
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