以上のようにパフォーマンスは文句なし、また色の再現性も一目瞭然というレベルで改良されているが、ネックである解像度は手つかずで、残像の問題も依然として残されており、せっかくの改良が目立たなくなってしまっている。外観に変化がないことも、それに拍車をかけている格好だ。
本製品の用途を考えると、どれだけパフォーマンスが向上しても、本製品でわざわざ動画を視聴しようという人は、まずいないと考えられる。それならば表示のクオリティーにこだわるか、それらを最適化するための手間を減らすことに注力するか、個人的にはその二択だと思うのだが、現状ではまだその段階ではないようだ。
実売価格は29万8000円と、従来モデルの発売時の価格(32万8000円)よりは安価だが、個人で買うにはなかなか勇気のいる価格で、文教用途がメインになるのはやむを得ないだろう。カラーE Inkのパネル回りは、部材レベルでの劇的な進化がなければどうしようもなく、メーカーとしても待つしかないのだろうと推測されるが、さらなる進化を期待したいところだ。
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