ここからはベンチマークのスコアを確認していこう。比較のため、以前にレビューした「GEEKOM A7」(Ryzen 9 7940HS/32GBメモリ)と「GPD WIN mini 2023」(Ryzen 7 7840U/32GBメモリ)のスコアも併記している。
CINEBENCH R23のスコアはシングルコアが「1501」、マルチコア「10710」で期待値通りといったところだ。Ryzen 9 7940HSのGEEKOM A7にはおよばないものの、GPD WIN miniは若干上回っている。
PCMark 10の結果も同様だ。デジタルコンテンツ編集のDigital Content Creationが「8695」と少し落ち込むものの、詳細をみると、Video Editing Scoreが「5038」と低くなっているだけで、Photo Editing Scoreは「14499」、Rendering and Visualization Scoreは「9001」と十分なスコアを記録している。動画編集はやや苦手ながら、写真編集なら問題なくこなせるだろう。
3DMarkの結果も良好だ。既に型落ちのCPUとはいえ、ポータブルゲーミングPCのGPD WIN mini 2023のスコアを超えており、ゲームもタイトルや設定によるが、ある程度動くと思っていいだろう。
とはいえ、さすがに最近のAAAタイトルは荷が重い。設定次第ではプレイできなくもないが、快適にプレイしたい場合は軽めのゲームにとどめておくのが無難そうだ。
試しに、「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」を実施してみたところ、全ての設定を最低ランクすると、平均50.94FPSでスコアは「8716」となった。スコア上はギリギリプレイできる範囲だが、グラフィックスなどが犠牲になっており快適には程遠い。
オフィス作業などの日常業務は十分にこなせるだけのパフォーマンスがあり、ゲームも設定次第で楽しむことが可能だ。少なくとも、2世代前のポータブルゲーミングPCと同等以上には楽しめる。USB4も備えており、必要なら外部GPUボックスを接続することもできる。この性能が6万円台で手に入るなら、「コスパ最強」と言って間違いないだろう。
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