ThinkBookの新モデル「ThinkBook 16p Gen 6」は、ポゴピン式の周辺機器ポート「Magic Bay(マジックベイ)」を備えている。このMagic Bayは一部のThinkBookにも採用されてきたのだが、今回の新モデルに合わせて「Magic Bay Dual Display Concept」なる周辺機器のコンセプトが展示された。
その名の通り、Magic Bay Dual Display Conceptは ThinkBook 16p Gen 6に取り付けられる外付けの13.3型デュアル(2画面)ディスプレイだ。装着すると、本体のディスプレイと合わせて3画面を利用できるようになる。
このディスプレイは「これがあれば外部ディスプレイを用意することなく、複数のアプリケーションやウィンドウを同時に表示できる」ことを訴求している。幅こそ取るが、単純に外部ディスプレイを用意するよりも設置面積が少なくて済む上、追加でコンセントを用意する必要がないというメリットもある。
このMagic Bayを使った周辺機器のコンセプトとしては、8型ディスプレイを追加する「Magic Bay 2nd Display Concept」や、絵文字スタイルのAIウィジェットを表示するためのコンパニオンデバイス「Magic Bay “codename Tiko” Concept」、AIエージェントの表示をより詳細に行える「Magic Bay “codename Tiko Pro” Concept」も展示されていた。
Magic Bay “codename Tiko” Conceptは、PC本体のWebカメラを介してジェスチャーを認識するようになっており、きちんと反応してくれる。これが結構楽しい。Magic Bay “codename Tiko Pro” Conceptは、より機能的なAIエージェントを使いたい場合に使うもので、常時表示にも対応する。
Magic Bay 2nd Display Conceptは、Magic Bay Dual Display Conceptのコンパクト版だ。レタッチアプリのパレットを表示しておくなどといった使い方を想定している「Yoga Solar PC Concept (POC)」は、天板に発電用ソーラーパネルを搭載し、その電力で駆動/バッテリーの充電を行えるノートPCのコンセプトモデルだ。
ソーラーパネルには「バックコンパクトセル」という技術を採用。受光面の配線をなくすことで陰による発電ロスが無くなり、より多くの光を取り込むことで変換(発電)効率を高めている。Lenovoによると、このモデルに搭載したパネルでは20分間太陽光を浴びるとビデオ再生時間が最大1時間延びるという。
「ソーラーパネルがある分、本体が分厚く重くなるのでは?」という懸念もあるが、このモデルは厚さはが15mm、重量が約1.22kgと、それほどサイズや重量にインパクトを与えていない。
この他、3Dメガネなしで見られる3D表示と通常の2D表示をシームレスに切り替えつつ、2D/3Dの混在表示も可能なディスプレイを備えた「ThinkBook 3D Laptop Concept」も展示されていた。
こちらはリングをはめた指の動きで、画像の回転、ズームなどの操作を行える。空間コンピューティングに直感的で自然な操作をもたらす取り組みだという。
ThinkBook 3D Laptop Conceptは、肉眼3D表示に対応するディスプレイを備えている。写真では分かりづらいが、指輪をはめた指でジェスチャー操作することで3D映像がグリグリと動いていた
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