VAIO SX14-Rはポート類も充実している。左側面にはThunderbolt 4(USB4)端子とUSB 5Gbps(USB 3.2 Gen 1)Standard-A端子を、右側面にはイヤフォン/マイクコンボ端子、USB 5Gbps Standard-A端子(常時給電対応)、HDMI出力端子、有線LAN(1000BASE-T)端子とThunderbolt 4端子を備える。Thunderbolt 4端子は、USB PD(USB Power Delivery)による給電/充電と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応している。
本製品は、USB Standard-A端子だけでなくThunderbolt 4端子も左右両方に備えていることが魅力だ。USB4(USB Type-C)端子を備えるノートPCでは、端子を左右のいずれかの側面に“寄せる”ことが多い。理由はシンプルで、基板の設計や信号品質を担保するのが難しくなるからだ。
しかし「ユーザーの利便性向上につながる」という観点で、VAIOは設計に工夫することで左右両側面に備えた。確かに、ケーブルの取り回し状況に応じて左右のどちらにもACアダプターを接続できるのは助かる。
そのACアダプターも、出力自体は最大65Wで従来モデルと変わりないが、コンパクトになったウォールマウントタイプを付属している。収納可能なコンセントプラグも相まって、持ち運びもしやすい。
ACアダプターは65W出力で、ウォールマウントタイプだ。コンパクトさはもちろんなのだが、従来のVAIOオリジナルのUSB PD対応ACアダプターと同じくプラグ部分の形状が絶妙で抜き差ししやすいのもうれしいワイヤレス通信はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetooth 5.4に対応している。CTOモデルの場合、オプションで5Gモジュールを搭載可能で、nanoSIMまたはeSIMを別途用意(契約)することでWi-Fiや有線LANのない環境でもインターネットに接続可能だ。
製品名からも分かる通り、VAIO SX14-Rは14型液晶ディスプレイを搭載している。CTOモデルでは1920×1200ピクセル(タッチ操作非対応)か2560×1600ピクセル(タッチ操作対応)のノングレア(非光沢)パネルを選択可能で、特別仕様モデル(勝色/ALL BLACK)では2560×1600ピクセル(タッチ操作/ペン入力対応)のグレア(光沢)パネルも選択可能だ。
今回のレビュー機はベーシックな1920×1200ピクセルのノングレア液晶を搭載する構成だったが、発色も良好で見やすかった。
Webカメラは約921万画素で、顔認証ユニットやAIビジョンセンサーも統合している。このカメラは「ピクセルビニング」にも対応しており、暗い場所での集光能力が高いことが特徴だ。HDR撮影にも対応している。
このWebカメラは先述したWindows Studio Effectsにも対応しており、VAIO オンライン会話設定と組み合わせることで快適に使える。
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