評価機のメモリはDDR5-5800を標準で32GB(16GB×2)、ストレージはPCI Express 4.0対応SSDを1TB備える。ウルトラハイエンドとしてはやや物足りないものの、これは評価機が4モデル中の最下位グレードであるためで、ROG Strix SCARシリーズの他の3モデルはメモリが64GB、ストレージが2TBと、ウルトラハイエンドにふさわしい容量を搭載している。
さらに、特筆したいのは、メモリソケットとストレージソケットにツールレスでアクセスできるようになったことだ。底面にあるロックを外し、スライドさせるだけでカバーが外れ、メモリソケットとストレージ用のM.2ソケットへアクセス可能だ。メモリソケットは標準で空きはないが、ユーザー自身で交換できる。ストレージソケットは標準で1基空いており、着脱もツールレスで行える。
また、この底面カバーを外すと3基あるファンにもアクセスできるので、ホコリの除去などのメンテナンスも容易だ。なお、基板はほぼ全面的にシールドで覆われており、基板を開けての作業時にトラブルが起きる可能性を最小限に抑えているのも心憎い。
ボディーサイズは約354(幅)×268(奥行き)×22.8〜30.8(厚さ)mm、重量は約2.85kgだ。16型の画面左右と上部のベゼルを切り詰めたスリムベゼルデザインを採用しており、コアゲーマー向けのPCとしては意外にコンパクトにまとまっているが、強力な冷却機構を備えているためか、重量はかなりある。
ROG Strixシリーズらしい、近未来的な世界観を体現したビジュアルは最新モデルでも健在だ。一見すると落ち着いた印象だが、発光演出にも力が入っている。液晶ディスプレイ天面のロゴ、キーボードバックライト、底面を360度カバーするライトバーに加えて、天面部分にはドットマトリクスLEDでメッセージやアニメーションを表示する「AniMe Vision」を内蔵しており、派手な演出を楽しめる。
このAniMe Visionは、同社のROG Zephyrusシリーズに導入されていたもので、ROG Strixシリーズでは初搭載となる。計810個のLEDを内蔵し、16型モデルでは8353個(18型は8448個)のCNCホールが用意され、多彩なアニメーションや画像を表示できる。
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