これはもう好みの問題ですが、私が選んだカラーは「フューチャーシルバー」です。サイジングキットの時にサンプルはあったのですが、実物大の指輪を見ると、思ったよりキラキラ感が強いです。マットな質感も種類があるとよかったな、と思います。指輪はファッションでもあるため、他のアクセサリーや時計とのバランスも関係してきますね。色選びは慎重にした方がいいかもしれません。
また、サブスクリプションが不要というのは大きな魅力ですが、逆に言えば「どうやってこの事業を続けていくのか?」という心配も残ります。収益モデルが確立しないとサービス終了のリスクもあるわけで、このあたりは難しいところだと感じます。アプリの継続的な更新は間違いなく必要です。
さて、Apple Watchを使っている人間からすると、機能面では基本的にApple Watch>RingConn 第2世代となります。取得できるヘルスデータも勝る点はないですし、Apple Watchは当然ディスプレイがありますし、通知の表示もできます。
しかし、Apple Watchをはじめとしたスマートウォッチは、多機能すぎるがゆえに、集中力が削がれるガジェットでもあります。もちろん通知オフ、画面オフ、と多少の工夫はできますが、それでも触ってしまう方も多いのではないでしょうか。では外しておけば、となるのですが、やっぱりヘルスデータは取得しておきたい自分がいます。
RingConn 第2世代を使ってしばらく経過しましたが、これは「デジタルデトックスに効くガジェットだな」と感じました。シンプルにヘルスデータを取得するのみで、横やりは入りません。
私はデジタル人間なので、データを取得できないと何かとソワソワしがちです。そうしたニーズを満たしつつデジタルデトックスも可能なRingConn 第2世代に魅力を感じました。スマートウォッチを外せることで、(スマートウォッチではない)普通の腕時計が付けられるというのも、実はうれしいポイントです。
そして、もう1つの利点は運動です。例えばランニングを行う場合、極端な話、スマートウォッチやスマホを持たずともデータを取得することができます。もちろんランニング中にデータは確認できませんし、他の運動系アプリ固有の細かな分析などはできませんが、とても身軽にランニングすることができます。スマートウォッチをつけて運動しづらい球技などでも、威力を発揮することでしょう。こうした点は、スマートリングの強みだと感じました。
さて、RingConn 第2世代から少し離れますが、初めてスマートリングを使ってみて、いろいろな可能性を感じた点についてです。
それは、スマートリングは「複数装着が可能」ということです。スマートウォッチは基本的に片腕に1台ですが、リングなら複数の指に同時装着ができます。そもそも、1本の指にも2個、3個と装着しようと思えば可能です。
つまり、スマートリング1台にあれこれ機能を詰め込まず、特化型リングとして展開するのもアリだと思うのです。血糖値測定専用リング、決済専用リングなど、目的別に作り分けてもよいですよね。
もう1つ、指の動きでジェスチャー操作ができる機能が欲しいですね。例えばプレゼンテーション中、指を空中でスワイプしたら次のスライドに進む。ちょっと未来的で、ワクワクしませんか? Apple Vision Proのように、指先の動きで接続した端末のブラウザスクロールするのも面白そうですね。
ちなみに、Galaxy RingはGalaxyスマートフォンでアラームの停止やシャッターを切る操作は可能です。
最後にもう1つ、提案です。Apple Watchがバンド交換でファッション性を高めているように、スマートリングも「センサーなどの本体と、外装(ようするに指輪部分)を分離できる仕組み」があっても良いのではないでしょうか。
機械部分はむき出しのモジュールで、その上から好みのリングを装着する。ペットボトルのキャップのようにクルッとはめるだけでも、マグネットで吸着するのでも良いと思います。
分離できることで、基板やセンサーのアップデートもしやすくなりますし、気分によって指輪部分も変えることができるようになります。そうなると、いろいろなデザインの指輪が欲しくなりますね。実現には大きさ含めていろいろな壁があるとは思いますが……。
こうした付加価値を作ることができれば、サブスクモデルに頼らずとも持続可能なサービスとして提供できる気がします。SDGsの観点でも、「壊れたらリングごと廃棄」よりは良いと思います。スマートリングのメーカーさん、ぜひご検討ください。なお、RingConn 第2世代の素材はチタン合金です。捨てるにはもったいないですね。
RingConn 第2世代は、基本的には「スマートウォッチに手を出すほどではないけれど、ヘルスデータには興味がある……」という方にオススメです。例えば、歩数を知りたいだけなのにApple Watchを買うのは大げさ、と思っている人。あるいは、ゴツいガジェットに抵抗感のある高齢の方にもフィットしそうです。軽くて邪魔にならず、1週間に1度程度の充電だけで済む。装着していることを意識せずに済む、というのは重要な要素だと思います。
そして、デジタルデトックスとしての使い方です。スマートウォッチを外し、RingConn 第2世代を装着。他の腕時計をつけるのもヨシ。思いっきりスポーツをするのも爽快ではないでしょうか。私も気が付けば、なんとなくずっと装着しています。
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