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リプレースを迎える小中学校の「学習用端末」 PCメーカー各社が「Next GIGA」向けPCを展示EDIX 東京 2025(2/4 ページ)

» 2025年05月15日 12時00分 公開
[石井英男ITmedia]

日本HP:PC本体だけでなくビデオバーや大判プリンタも展示

 日本HPのブースでは、同社が展開しているさまざまなChromebookやChromebook Plusを中心に、よりハイスペックなCopilot+ PCまで、数多くのPCを展示していた。

HPブース 日本HPブースの様子

 加えて、「Google Meet」「Microsoft Teams」といったビデオ会議サービスをより快適に使えるPolyブランドのUSBビデオバーや、A0サイズの印刷に対応する大判インクジェットプリンタの展示も行われていた。展示されていた大判インクジェットプリンタはスキャナ機能も備えた複合機であり、実際に多くの学校で導入されているという。

 ある意味で、日本HPの“総合力”をアピールする展示となっていた

学習用Chromebook 学習用Chromebookとしては、Kompatino 520を搭載するHP Fortis Flip G1m 11 Chromebook(左)と、Intel N150を搭載するHP Fortis Flip G1i 11 Chromebook(右)を展示していた。Flipの名の通り、いずれもコンバーティブル式の2in1ボディーを採用している
Chromebook Plusも 教師用端末、あるいはよりハイスペックな学習用端末のニーズに応えられるように、よりハイスペックなHP Elite c640 G3 Chromebook Enterpriseも展示されていた。本機のCPUはCeleron 7305またはCore i3-1215Uを備える
Windowsベース学習用端末 Windowsベースの学習用端末としてはHP Pro x360 Fortis G11 Notebook PCが展示されていた
Windowsベース校務端末 教師用端末として利用することを想定したスペックが高いWindowsノートPCも展示されていた。左上からHP EliteBook 630 G11、HP EliteBook 830 G11、HP EliteBook 1040 G11、HP ProBook 450 G10、HP EliteBook X G1a 14 AI、HP EliteBook 660 G11
HP EliteBook Ultra G1q AI PC Qualcomm製SoCを搭載するCopilot+ PCとしてHP EliteBook Ultra G1q AI PCも展示されていた。バッテリー駆動時間の長さが好評だという
Poly Studio R30 Poly Studio R30はUSB接続のビデオバーだ。主要なビデオ会議サービスと互換性があり、話者の自動追尾機能も備える
大判プリンタ HP DesignJet T850 MFP A0モデルはA0サイズの大判印刷に対応しており、大きめの掲示物の印刷にピッタリだ。スキャナ機能も備えている

レノボ・ジャパン:鉛筆書き込みOKな学習用端末やワークステーションを展示

 レノボ・ジャパンは、鉛筆で画面に書き込める学習用端末を中心に、さまざまなPCやソリューションの展示を行っていた。

レノボ・ジャパンブース レノボ・ジャパンブースの様子

 印象的だったのが、ハイエンドワークステーション「ThinkStation P7」のデモ展示だ。

 学習用端末はスペックが必要最小限であり、特に中学校以上の課程で本格的な写真/動画をしたり3Dモデルの作成を行ったりする際にパフォーマンス不足が否めない。そのため「パソコン教室にパワフルなPC(ワークステーション)を配備し、必要に応じて使う」というニーズもあるといい、それを踏まえて展示したものと思われる。

学習用端末 学習用端末は、WindowsベースのLenovo 300w Yoga Gen 4(左)と、ChromeOSベースのLenovo 500e Chromebook Gen 4s(右)を中心に展示していた
鉛筆書き込みOK Lenovo 300w Yoga Gen 4とLenovo 500e Chromebook Gen 4sは、スタイラスペンの代わりに鉛筆での書き込みに対応している
ThinkStation P7 学習用端末ではスペック不足な利用シーンに対応すべく、パソコン教室にハイエンドデスクトップPC/ワークステーションを配備するというニーズもある。それを踏まえてか、ThinkStation P7のデモ展示も行われていた

マウスコンピューター:あえてクリエイター/ゲーミングPCを中心に展開

 マウスコンピューターは、他のPCメーカーとは異なりクリエイター向けPCやゲーミングPCを中心にブースを展開していた。これはレノボ・ジャパンの段でも触れた通り、パソコン教室へのハイエンドデスクトップPC/ワークステーションの配備ニーズに応えるのはもちろんだが、高等学校課程において「eスポーツ部」を設置する(または設置を検討する)学校が増えていることも踏まえている。

マウスコンピューターブース マウスコンピューターブースの様子

 もちろん、学習用端末への導入を想定したChromebookや、教員用端末としての導入を想定したノートPCも展示していた。

 少しユニークだったのが、液晶ディスプレイのデモだ。同社は傘下にディスプレイブランドの「iiyama」がある。文部科学省が提示した「令和7年度以降の学校におけるICT環境の整備方針及び学校のICT環境整備3か年計画」では、教職員の業務用ディスプレイを「1人1台」整備する方針が盛り込まれており、それを踏まえた動きとなっている。

デスクトップPC クリエイター向けのDAIV FX(左)とゲーミング向けのG-Tune DG(右)
DXハイスクール 「なぜハイエンドデスクトップPCが中心?」と思うかもしれないが、これはいわゆる「DXハイスクール」向けの訴求が強い。展示するデスクトップPCに組み合わせる液晶ディスプレイは、全て自社のiiyamaブランドのものだった
DAIVノートPCも 同様の文脈で、独立GPUを搭載するノートPCも複数展示していた(左がDAIV R4、右がDAIV Z6)
mouse Chromebook U1-DAU01GY-A 学習用端末としての利用も想定したmouse Chromebook U1-DAU01GY-Aも展示されていた
MousePro 校務利用を想定してビジネス向けの「MousePro」ブランド製品も訴求していた。左はノートPCの展示で、光学ドライブを搭載できるMousePro L5と、1kg切りのMousePro G4を訴求していた。右は机上に置いても場所を取らないMousePro LPの展示で、いずれもiiyamaの23.8型ディスプレイ「ProLite XUB2497HSN-B1」との併用を提案している

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