GoogleのChromeOSを搭載するプレミアムノートPC「Chromebook Plus」が登場してから1年が経過した。
1年という節目を迎え、Chromebook Plusはどうなったのか――GoogleでChromeOS製品のエンジニアリングとUXを担当するバイスプレジデントのジョン・マレーチス氏が説明した。
マレーチス氏は冒頭、コンピュータという存在の“位置付け”の変化を説明した。
黎明(れいめい)期のコンピュータは、機械言語が分からないと使いこなせないものだった。プログラミング言語の誕生、OS(オペレーティングシステム)とその上で稼働するソフトウェア(アプリケーション)を通して、機械言語を知らなくてもある程度までコンピュータを使いこなせる環境は整ってきた。
しかし、そのいずれを取っても「人がコンピュータに合わせる」という本質までは変えられなかった。
そこに変化をもたらしつつあるのが、昨今のAI(人工知能)だ。AIによって、「コンピュータが人の使い方(働き方)に合わせる」ようになるというのだ。
マレーチス氏は、その典型例が自社の生成AIエージェント「Gemini」なのだと語る。
Googleでは、Geminiを含むAI技術/サービスを開発する際に「人々に役立つAI」「利用者が欲しいところに統合」「デバイス内でもクラウド上でも(活用できる)」の3点を心がけているのだという。
人々に役立つAIが適材適所で利用でき、かつオンデバイスとクラウドの両方で快適に使える存在が、Chromebook Plusだとマレーチス氏は説明する。Chromebook Plusは、通常の「Chromebook」と比べてハードウェアの最小要件が高めに設定されており、特にデバイス側の処理能力が求められる場面において、一層快適に使えるように配慮されている。
処理速度、メモリ、そしてストレージが一般的なChromebookの2倍――より快適にAIを活用できるノートPCとして、Chromebook Plusを訴求していきたいのだろう。
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