「INZONE KBD-H75」は、INZONEブランド初となる有線ゲーミングキーボードだ。テンキーや一部の機能キーを省略した「75%キーボード」となっており、配列は米国英語(US)のみとなる。カラーはブラックのみで、想定販売価格は4万円前後となる。
ポーリングレートは8000Hzで、ラピッドトリガー(0.1〜3.4mm)にも対応している。ガスケットマウントを採用することでキーを打った際の衝撃を吸収すると共に、応答性や打ち心地の向上にもつながっているという。フレームはオリジナルのCNC加工メタルフレームを採用している。
搭載するキーの取捨選択と本体サイズは、Fnaticのメンバーからのフィードバックを得て決まったという。ボリュームダイヤルが付いたのも「音量をすぐに調整できるようにして欲しい」とのリクエストに応えた結果だそうだ。
キーやRGBライトのカスタマイズはINZONE Hubで行える。本製品と後述するマウスについては、Webブラウザを介してカスタマイズ可能な「Web版INZONE Hub」によるカスタマイズにも対応する。
INZONE KBD-H75はUS配列のみとなるが、ソニーは2026年春ごろに日本語配列モデルも発売する予定だ。具体的な発売時期は、追って告知される予定だ。
「INZONE Mouse-A」は、INZONEブランド初の軽量ワイヤレスゲーミングマウス)だ。バッテリー内蔵型ながらも50gを切る重量(約48.4g)を実現したことが特徴だ。カラーはブラックのみで、想定販売価格は2万2000円前後となる。
センサーは超低遅延タイプの「PixArt PAW3950」を採用しており、感度は最大3万DPI、加速は最大70G、最大速度は750IPS(インチ毎秒)という仕様となっている。本製品は専用ドングルを使った2.4GHz帯無線と、USB Type-C端子(バッテリー充電端子兼用)を使った有線接続の両方に対応している。ポーリングレートは有線接続時が最大1000Hz、無線接続時が最大8000Hzだ。無線モードでの駆動時間は最長90時間(ポーリングレート1000Hz設定時)となる。
Fnaticのメンバーとの対話によって、重量は「重すぎず軽すぎず」、形状は「持ちやすくて安定していてエイムを狙いやすいもの」を目指したという。ソニーによると、設計上は本体重量をもう少し軽くできたそうだが、Fnaticメンバーから出た「軽すぎると操作性が悪くなる」との意見を受けて約48.4gに落ち着いたそうだ。
INZONE Mouse-AにはUSBケーブル(USB Standard-A →USB Type-C)と無線ドングルが付属する。無線ドングルのINZONEロゴは電源が入ると白色に光るようになっているが、「光る際のムラを限りなくゼロに近づけた」とのことで、意外な所でこだわりを見せている「INZONE Mat-F」「INZONE Mat-D」は、INZONEブランド初のマウスパッドだ。いずれもFPSゲームでの利用を想定しているが、INZONE Mat-Fはマウスが“滑らない”、INZONE Mat-Dはマウスが“滑る”ことを重視した表面加工を施している。
カラーはINZONE Mat-Fがブラック、INZONE Mat-Dがグラデーション(ブラック→パープル)で、想定販売価格はINZONE Mat-Fが8000円前後、INZONE Mat-Dが5000円前後となる。
「なぜFPSゲーム向けなのに特性の異なるものを2種類用意したのか?」という点だが、これもFnaticメンバーからのフィードバックを受けてのものだ。
VALORANTのようなタクティカル系のFPSゲームではマップが狭く移動頻度が少ないため、エイムを正確にするために「低感度で摩擦の大きい」マウスパッドが好ましい。一方で、Apex Legendsのようなバトルロワイヤル系FPSゲームではマップが広く移動頻度も多いため、視点移動を素早くするために「高感度で摩擦の少ない」マウスパッドが適している。そこで「どうせなら」ということで、それぞれのFPSゲームに適したマウスパッドを用意したのだという。
寸法はどちらも約480(縦)×400(横)mmで、一般的な机に置きやすく、かつ持ち運びもできるサイズ感とした。
INZONE Mat-Fは底面素材に「SlimFlex」を採用することで、グリップ感を高めている。厚さは約6mmとなる。
INZONE Mat-Dは底面素材に天然ゴムを採用しグリップ感を確保しつつ、表面にハイブリッド素材を採用することでマウスの移動をしやすくしている。厚さは約4mmだ。
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