ソニーが「INZONE」ブランドのキーボード/マウス/マウスパッドを発売 ヘッドセットの新モデルも登場(1/2 ページ)

» 2025年08月20日 10時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 ソニーは8月20日、ゲーミングデバイスブランド「INZONE」の新製品を発表した。新製品は全てeスポーツチーム「Fnatic」とコラボレーションして開発が進められたものだ。9月5日(INZONE H3のブラックモデルのみ10月3日)に発売する予定で、ソニーストアなどで販売予約を受け付けている。

新製品 今回発表された新製品

INZONE H9 II(ワイヤレスヘッドセット)

 「INZONE H9 II」は、その名の通り「INZONE H9」の後継となるワイヤレスヘッドセットだ(「II」は「マークツー」と読む)。ホワイトとブラックの2色展開で、想定販売価格は4万円前後となる。

INZONE H9 II INZONE H9 II

 INZONE H9 IIは、先代モデルにおいてユーザーから指摘された「マイク品質」「重量」「各種操作」の3点を大きく改善したという。また、PCゲーマーから要望の多かった有線接続にも対応したという。

 ドライバー(スピーカー部)は、自社のハイエンドワイヤレスヘッドフォン「WH-1000XM6」と同じものを搭載し、ゲーミング用途に適したチューニングを行っている。Fnaticメンバーからのアドバイスを元に「VALORANT」「Apex Legends」に最適化したイコライザープリセットも用意している。

 アクティブノイズキャンセリング機能も装備しており、外音もカットする「ノイズキャンセリング」と、外音を取り込む「外音取り込みモード」を切り替えて利用可能だ。

ドライバー ドライバーはWH-1000XM6と同じものを採用している。イヤーパッドはナイロン製で、遮音性を高めつつ蒸れにくくなっている

 マイクはウィンドスクリーン付きで、指向性を強化し帯域を広げることで音質を高めた他、ブームを着脱式とすることで使わない場合に取り外せるようにした。これらも、ユーザーからのフィードバックを受けた仕様変更だという。

 本体の重量は約260g(マイクなし)で、先代比(マイク付き)で約70gの軽量化を果たしている。

ブーム マイクは音質改善をした上で、ブームを着脱式に改めた

 接続は独自の2.4GHz帯無線、Bluetoothと3.5mm有線に対応している。Bluetoothは従来のBluetooth Audio(SBC/AAC)に加えて、新しいBluetooth LE Audio(LC3)にも対応している。独自無線はBluetoothと比べて遅延が少ないことが特徴で、付属のUSB Type-Cトランシーバーを介して接続する。

 バッテリーは内蔵式で、USB Type-C端子から電源を供給して充電する。満充電からの最長駆動時間は約30時間(ノイズキャンセリングオフの場合)となる。

ドングル USB Type-Cトランシーバーにはスイッチがあり、PCとつなぐ場合は「PC」に、PlayStation 5など他のデバイスとつなぐ場合は「OTHERS」にする必要がある
左 左のドライバーにはマイク端子、3.5mmオーディオ入力端子、USB Type-C端子(充電用)、ノイズキャンセリングボタン、ボリュームダイヤルが付いている
右 右のドライバーにはモード切り替えボタン、Bluetooth(接続先変更)ボタンと電源ボタンがある

INZONE E9(ゲーミングイヤフォン)

 「INZONE E9」は、遮音性を重視した有線ゲーミングイヤフォンだ。プロユースを想定した製品で、ソニーとしては初の完全密閉構造のイヤフォンでもある。ホワイトとブラックの2色展開で、想定販売価格は1万8000円前後となる。なお、ブラックのみ10月3日の発売となる。

INZONE E9 INZONE E9

 プロゲーミングの世界では、観客からの歓声を含む全ての音を“遮る”ために完全密閉構造のイヤフォンを好んで使う選手が多い。しかし、完全密閉構造イヤフォンは手掛けるメーカーが少なく、ゲーミングに特化した製品を出せば一定のニーズがあると踏んで商品化されたようだ。

 Fnaticメンバーからの助言を元に、素の状態でFPS(1人称視点シューティング)ゲームに適した音響チューニングを施しているという。付属の「USB Type-Cオーディオボックス」経由で接続した場合は、INZONEブランド周辺機器共通のユーティリティーアプリ「INZONE Hub」を介してイコライザー調整も可能だ。

 ドライバーは「エルゴノミックサーフェスデザイン」によって耳への圧迫感を軽減しており、本体はケーブルを除いて約4.7g、ケーブル込みでも20g以下の軽量設計となっている。デスクトップPCに“直接”つなぐことを想定して、ケーブル部は約1.8mと長めの設定で、ドライバーとの接続部付近はイヤーハンガーとなっている。

装着感を重視 密閉性を重視しつつも、耳へのフィット感を高める設計となっている
ケーブル ケーブルの長さは、デスクトップPCに直接つなぐことを想定して約1.8mと長めに取っている

 付属のUSB Type-Cオーディオボックスは、INZONE Hubを使ってイコライザー設定をしたい場合、あるいはゲーム機やUSB Type-C端子しかないPC/スマートフォン/タブレットとつなぎたい場合に使うDACとなる。

 イヤピースは、ソニーの一般的なカナル型イヤフォンと共通の「ハイブリッドイヤピース」と、遮音性を高めた「ノイズアイソレーションイヤピース」の両方が全サイズ(XS/S/M/L)付属する。

USB Type-Cオーディオボックス 付属のUSB Type-Cオーディオボックス
イヤピース イヤピースは「ハイブリッドイヤピース」と「ノイズアイソレーションイヤピース」の両方が付属する(出荷時はハイブリッドイヤピースのMサイズがドライバーにあらかじめ取り付けられている)
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