ここからは、サンディスクから提供を受けたWD Blue SN5100(2TBモデル)のパフォーマンスをチェックしていく。今回速度を計測するのは、旧Intel(現ASUSTeK Compter)のベアボーンキット「Intel NUC 13 Extreme Kit」のCore i9-13900Kモデルだ。主な仕様は以下の通りで、OSとUEFI(BIOS)は8月27日時点における最新バージョンを使っている。
今回はPCH(チップセット)につながるM.2スロットに本SSDを装着し、増設ストレージとして運用(起動用SSDは別途装着)する想定でテストを行った。
Intel NUC 13 Extreme KitにM.2 SSDを装着する場合、CPUなど主要コンポーネントを格納している「Compute Unit」を取り外す必要がある。Compute Unitさえ取り外せれば、取り付け自体は簡単に行えるストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark 9.0.1」では、NVMeストレージ用のプロファイルで「通常」「0fill」の双方で計測を行った。
PCH経由の接続ではあったものの、おおむね公称スペック通りのパフォーマンスを発揮した。“メインストリーム”なのにシーケンシャル(連続)の書き込みで毎秒約7100MB、読み出しで毎秒約6700MBも出るとは、本当に良い時代になったと思う。
3Dグラフィックスのベンチマークアプリ「3DMark」には、ストレージに関するテストが2つ内包されている。1つは実際のゲームにおけるストレージアクセスの挙動をエミュレーションする「Strorage Benchmark」で、もう1つはDirectX 12に内包されたストレージアクセス技術(DirectStorage)のパフォーマンスを確認する「DirectStorage Feature Test」だ。
Strorage Benchmarkのテスト結果だが、総合スコアは2570ポイントと現状における平均値を上回った。ゲームを保存/起動するためのストレージとして使っても問題はなさそうだ。
DirectStorage Feature Testについては、利用することで2倍弱(192.1%)のパフォーマンス向上効果があるとの結果になった。
「先代比で30%高速」というWD Blue SN5100(2TBモデル)は、公称スペックにたがわぬ高いパフォーマンスを発揮した。DRAMレスの“メインストリーム”モデルなのに、ここまでパフォーマンスが高まったのは感慨深い。
先代とは異なり、全容量でQLCのNANDを使っていることが気になる人もいるかもしれないが、公称寿命は先代と同等だ。「手頃で速めのSSDが欲しい」という人は、本製品をチェックしてみてもいいかもしれない。
テストを一通り終えた後に、CrystalDiskInfo 9.7.1でSSDの情報を改めてチェックした。S.M.A.R.T.ベースの値だが、モジュールの温度は40度台で収まっていてこれまたビックリである
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