手元にあるゲーミングPCを活用して生成AIを動かす! 無料で使える「LM Studio」のキホンを解説“超”初心者向けローカルAI「gpt-oss」導入ガイド(2)(3/4 ページ)

» 2025年09月12日 13時40分 公開
[Yukito KATOITmedia]

プロンプトを打ち込み、gpt-oss-20bとチャットしてみよう

 それでは早速、gpt-oss-20bとチャットをしてみよう。画面下部のテキスト入力欄にgpt-oss-20bに尋ねたい内容を入力し、Enterキーを押すか、「↑」アイコンをクリックしてテキストを送信することで、gpt-oss-20bとやりとりが可能だ。

photo 画面下部のチャット欄にgpt-oss-20bへ聞きたいことを入力しよう

 今回は、下記のような内容をgpt-oss-20bに送信して、政策パッケージを3つ提案し、それぞれのパッケージが相互作用可能か、メリットとデメリットを含めて説明してもらってみた。

 あなたは架空の国の首相です。経済成長率が2%で停滞し、失業率が5%に上昇しています。財政赤字も拡大傾向です。経済成長を加速し、失業率を下げ、財政健全化を同時に達成するための政策パッケージを3つ提案し、それぞれの政策がどのように相互作用するか、メリット・デメリットも含めて説明してください。

 すると、gpt-oss-20bは受け取ったチャット内容を元に推論をおこない、政策パッケージの提案と、メリットとデメリットや相互作用の内容をまとめて返してくれた。

photo 受け取ったチャット内容を元に回答が自動的に生成される

 本来であれば、時間をかけて自身の中で仮定を立ててまとめていた内容が、gpt-oss-20bの手にかかれば一瞬で作成されることが分かる。

 LLMには事実に基づかない情報をあたかも真実であるかのように生成してしまう「ハルシネーション」と呼ばれる事象が発生するため、出力された内容をそのまま全て信用できるわけではないが、何かを思考する際の壁打ち相手としては非常に心強い存在と言えよう。

 なおハルシネーションが発生した場合は、チャット欄に「ここは間違っているのではないか?」と指摘してやりとりを進められるので、チャットの回数を重ねて一緒に回答内容の信頼性を高めてみるのも良いだろう。

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