約10万円で買えるWindows on ARMの検証機として「Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9」はちょうど良い(3/4 ページ)

» 2025年09月30日 16時38分 公開
[Yukito KATOITmedia]

IdeaPad Slim 5x Gen9のパフォーマンスをチェック!

 外観チェックはこれくらいにして、廉価モデルとなるSnapdragon X Plusのパフォーマンスをいくつかのベンチマークテストを通してチェックしてみよう。なお、今回手元に用意したIdeaPad Slim 5x Gen 9の主なスペックは以下の通りだ。

  • CPU:Snapdragon X Plus X1P-42-100 8コア(マルチコア時最大周波数3.2GHz、シングルコア時最大周波数3.4GHz)
  • GPU:Adreno GPU(1.7TFLOPS)
  • NPU:Hexagon NPU(45TOPS)
  • メモリ:LPDDR5X-8448(16GB)

 ベンチマークテストの参考値として、Snapdragon Xシリーズの最廉価モデルのSnapdragon X X1-26-100を搭載した「Zenbook SORA」で測定した結果と比較しているので参考にしてほしい。Zenbook SORAの主なスペックは以下の通りだ。

  • CPU:Snapdragon X X1-26-100 8コア(マルチコア時最大周波数3GHz)
  • GPU:Ardeno GPU(1.7TFLOPS)
  • NPU:Hexagon NPU(45TOPS)
  • メモリ:LPDDR5X-8448(16GB)

Geekbench 6

 まずはクロスプラットフォームに対応し、Arm版Windowsにも対応したGeekbench 6で、CPU性能とGPU性能を測定した。結果は以下の通りだ。

  • IdeaPad Slim 5x Gen 9
    • CPUシングルコア:2367ポイント
    • CPUマルチコア:1万1379ポイント
    • GPU:1万31ポイント
  • Zenbook SORA
    • CPUシングルコア:2038ポイント
    • CPUマルチコア:1万386ポイント
    • GPU:9595ポイント

 IdeaPad Slim 5x Gen9に搭載されているSnapdragon X Plus X1P-42-100は、シングルコア時の最大周波数が0.2GHz高く、マルチコア時の最大周波数は0.4GHz高いこともあって、シングルコア性能は約16%、マルチコア性能は約10%高いスコアを示している。

 Zenbook SORAは約899gとかなり軽量なモバイルノートPCだが、その分、実売価格は約15.8万円と高価だ。IdeaPad Slim 5x Gen9は重量を犠牲にする代わりに、実売価格10万円以下で購入できることに加えて優れたパフォーマンスを発揮するため、検証機として考えるとコストパフォーマンスの高いモデルと言えよう。

photo Geekbench 6ベンチマークテスト結果

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