外観チェックはこれくらいにして、廉価モデルとなるSnapdragon X Plusのパフォーマンスをいくつかのベンチマークテストを通してチェックしてみよう。なお、今回手元に用意したIdeaPad Slim 5x Gen 9の主なスペックは以下の通りだ。
ベンチマークテストの参考値として、Snapdragon Xシリーズの最廉価モデルのSnapdragon X X1-26-100を搭載した「Zenbook SORA」で測定した結果と比較しているので参考にしてほしい。Zenbook SORAの主なスペックは以下の通りだ。
まずはクロスプラットフォームに対応し、Arm版Windowsにも対応したGeekbench 6で、CPU性能とGPU性能を測定した。結果は以下の通りだ。
IdeaPad Slim 5x Gen9に搭載されているSnapdragon X Plus X1P-42-100は、シングルコア時の最大周波数が0.2GHz高く、マルチコア時の最大周波数は0.4GHz高いこともあって、シングルコア性能は約16%、マルチコア性能は約10%高いスコアを示している。
Zenbook SORAは約899gとかなり軽量なモバイルノートPCだが、その分、実売価格は約15.8万円と高価だ。IdeaPad Slim 5x Gen9は重量を犠牲にする代わりに、実売価格10万円以下で購入できることに加えて優れたパフォーマンスを発揮するため、検証機として考えるとコストパフォーマンスの高いモデルと言えよう。
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