バッテリーレスのポータブルゲーミングPC「GPD WIN 5」の実機を見てきた “3つの世界初”に価値はある?(3/3 ページ)

» 2025年10月21日 12時11分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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展示機をじっくりチェック

 GPD WIN 5本体を片手で持ったところ、7型ディスプレイを搭載する機種にしては軽いと感じた。バッテリーを着脱式にしたおかげだろう。

軽い このサイズのゲーム機としては軽いと感じた

 下部にはUSB 3.2 Gen 2 Type-CポートとMini SSDスロット、右側面にはmicroSDメモリーカードスロット、上部には左からUSB4、DCポート、USB 3.2 Gen 2 Standard-Aポート、3.5mmヘッドセットジャックが並ぶ。ところ狭しと並んだ排気口が特徴的だ。

下部 本体下部。USB 3.2 Gen 2 Type-Cポートが見える
右側 本体右側にはmicroSDメモリーカードスロットを搭載する
左側 本体左側には特に何もない
上部 上部には排気口が並ぶ。稼働時にはここから大量の空気が排出され、「ああ、中を冷やしているんだなぁ」と感じながらプレイできるだろう
Mini SSDスロット Mini SSDスロットにフォーカス。SIMピンのようなものを使って開ける仕組みだ
ACアダプター 180W出力できるACアダプター。サイズは大きめだ

 背面には給気口の他、トリガーボタンの押し込みの深さを切り替えられる背面ボタンや、着脱式バッテリーを装着するスロットが見える。

背面 本体背面
バッテリーはこのように装着する。最初のうちは難しく感じるが、バッテリー上部にあるラッチの仕組みを理解すれば、すぐに慣れるだろう
バッテリーと接続する専用ケーブル
こちらはGPD WIN 5本体と接続する側。先日開催された東京ゲームショウのデモ機として使ったところ、ケーブルの接続が甘くなってしまったため、中国GPDでケーブルの仕様を変更しているところとのことだ

 GPD WIN 5をデスクトップに変えてくれるのが、このスマートドックだ。フットプリントがあるので、利用時は広めのデスクスペースが必要になりそうだ。

スマートドック スマートドック
スマートドックのポート類 スマートドックがあれば、マウスやキーボード、ディスプレイなどを接続して、GPD WIN 5をデスクトップPCのように使うことができる
スマートドックにGPD WIN 5を接続 スマートドックにGPD WIN 5を接続した状態
裏側から その状態で裏から見たところ

 スマートドックがあれば、予備の着脱式バッテリーを充電しておくのにも役立つ。GPD WIN 5に1台付属するが、2台目、3台目と購入しておけば、外出先でバッテリー切れを起こすことはないだろう。なお、バッテリー着脱時は本体への給電が途切れるため、必ずシャットダウンしてから行おう。

着脱式バッテリーを充電中 スマートドックに電源を接続したうえで載せておけば、着脱式バッテリーを充電できる

 プレイ中の画面は滑らかでカクツキなどか見られず、快適そうだ。DTS:Xオーディオを採用した2Wのウルトラリニアスピーカーユニットを2基搭載しており、音質も良好だった。

デモプレイ デモプレイを見せてもらったが、「よく動く」と感じた
音量調整ボタン 音量調整ボタンは、右側の下にある。その上にはソフトウェアキーボード呼び出しボタンや光学式フィンガーマウスも見える

 山田社長は「(本体価格が)30万円超ということで、高いと感じるかもしれないが、外付けGPUを買わずに済むこと、処理能力が高いプロセッサや大容量ストレージを搭載していること、デスクトップとポータブルで使えるという付加価値の高さを考えると、妥当性があるのではないか」と語っていた。

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