専用アクセサリーのXREAL Neoを一言で説明するなら、「ハブ機能を搭載したモバイルバッテリー」だ。高氏はiPhoneの背面にXREAL Neoを装着した状態で掲げて見せ、ディスプレイやOSなどを搭載しないハブ製品であることを強調した。
XREAL Neoは、本体充電用とARグラス接続用のUSB Type-Cポートを計2基搭載する。ソースとなるデバイス接続用にケーブルを内蔵しており、使用しないときはストラップとして利用できる。
バッテリー容量は1万mAhで、出力は最大40W、入力は最大60Wとなる。スマート温度管理や低電圧保護、過電圧保護、ショート(短絡)保護、出力過電流保護など安全性にも配慮した。
前面にはマグネットを搭載し、MagSafeでスマホの背面に貼り付けられるようにした。背面にはスタンドを搭載し、端末を立てかけられる。ワイヤレス充電機能には対応していない。
最も特徴的なのは、XREAL Neoをハブにすることで「Nintendo Switch 2」のTVモードを利用してミラーリングができるようになったことだ。専用ドックや外部電源を使うことなく、XREAL NeoとXREALシリーズのARグラスがあれば、家の中だけでなく、出先でも大画面でゲームをプレイ可能になった。
もちろん、スマートフォンやタブレット、SteamDeckといったポータブルゲーム機でも、デバイスのバッテリーを消費することなく長時間利用できる。
これは尾崎氏の語ったアクセサリー類の製品戦略「室内から屋外へ」を実現するものだ。高氏は、「新幹線や飛行機、カフェや講演、キャンプなどの電源のない場所でもエンターテインメントを楽しんだり、作業をしたり、ゲームをしたりすることができる」と語った。
開発者向けには、6DoFトラッキングのサポートを追加したSDKの配布も発表された。
XREAL OneやXREAL One Pro、また今回発表されたXREAL 1Sでは、専用アクセサリーの小型カメラ「XREAL Eye」を取り付けることで、6DoFやハンドトラッキングを使えるようになるが、これまではゲーム開発者向けにその機能は提供されてこなかった。
しかし、今回その機能が開放されたことで、目の前に表示したオブジェクトを手でつまむ、といった空間インタラクションを利用したゲームを作成できるようになる。なお、新しいSDKのバージョンは3.1.0だ。
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