3月中旬に入ると、Radeon RX 9070 XT/9070カードはコストパフォーマンスの高さから一時的に街中で見当たらなくなった。その一方で、GeForce RTX 5080やRTX 5070 Tiカードの店頭販売を実施するショップも見られるようになった。RTX 5090カードだけは供給量の少なさが改善されず、店頭販売の兆しが見えなかったが、他のグラフィックスカードの状況は徐々に平常化していった感がある。
4月から6月にかけて、NVIDIAからは「GeForce RTX 5060 Ti」と「同RTX 5060」、AMDからは「Radeon RX 9060 XT」といったミドルレンジのGPUが登場し、搭載カードが普通に店頭販売されるようになる。メモリを16GB積んだGeForce RTX 5060 TiカードとRadeon RX 9060 XTカードは初回から人気を博しており、再入荷を不安視する声も聞かなかった。
唯一残された供給不安のGPUは、GeForce RTX 5090だ。しかし、こちらも5月末には「普通のレアモノ」と言われるようになり、入荷すればどのショップも店頭販売するようになった。そしてお盆の頃には、供給問題は完全に解消されたといえる。ASUS JAPANの高級モデル「ROG Astral GeForce RTX 5090 32GB GDDR7 BTF OC Edition(ROG-ASTRAL-RTX5090-O32G-BTF-GAMING)」が62万5000円前後で売り出されて話題を集めたが、こちらももちろん店頭で販売されている。
年末、この頃を振り返ってあるショップは「今年は猛暑がきつかったですけど、パーツの仕入れやすさでいえばあの頃が一番マシでした」とこぼしていた。暑さが落ち着いた頃、別の不安材料が表に出てくることになる。
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