2025年は、ゲーミングデザインの進化も著しかった。
とりわけ目立っていたのは、小型ディスプレイの躍進だ。CPUブロック上部に高精細なディスプレイを搭載した簡易水冷キットが一気に増えた。
着脱式の3.4型液晶を採用したCPSの「DT360 ARGB」が4月に登場して人気を博した他、5月には曲面有機ELパネルを組み込んだTRYXの「PANORAMA 360」シリーズが登場している。
ASUS JAPANも曲面有機ELパネルをCPUブロック上に組み込んだ「ROG RYUO IV SLC 360 ARGB」が8月に投入され、いずれも初日に指名買いするユーザーが複数のショップでみられた。
オリオスペックが「CPUブロックの上部は、マシンを飾り付けたい人にとって主役ともいえるスポットになっています」と語る通り、これらのトレンドはマシンの中心を飾る要としてCPUブロック上を重視する傾向の現れといえそうだ。
実際、10月末にはマグネットや両面テープにより、どこにでも固定できる汎用(はんよう)の2.4型ディスプレイ「DISPLAY CELL」がCPSから登場し、幅広い支持を得ているという。
加えて、PCケースの内外に設置するタイプの小型ディスプレイのラインアップも増えた。5月にはビット・トレード・ワンがUSB接続の3.5インチ液晶「WADFS-35」を投入し話題を呼んだ。11月には14.5型のCorsair製横長マルチタッチ対応液晶「XENEON EDGE 14.5 LCD Touchscreen」と、Lian-Li Industrialの8.8型液晶「SM088」がほぼ同時に登場し、やはり注目を集めている。
こうした動きを受けて、TSUKUMO eX.は「もはや『光モノ』ではないかもしれませんね。LEDの光らせ方や照明の当て方に限らず、画像や映像も含めた総合的なものになってきていますから」と話していた。
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