iPhoneユーザーから見たAndroidケータイ「HT-03A」(前編)

» 2009年05月27日 17時32分 公開
[松村太郎,ITmedia]

 2009年5月19日、NTTドコモが日本初となるAndroidケータイ「HT-03A」を発表した。夏モデルのPROシリーズとしてリリースするもので、6月から7月の発売を予定している。

 5月20日現在、iPhoneユーザーとしてHT-03Aに触れてみて感じた4つの違いについてリポートしよう。

違いその1:トラックボール

 まず1つは、トラックボールを内蔵している点だ。iPhoneよりもやや画面サイズが小さいHT-03Aは、ホームスクリーンからWebブラウジング、メールのスクロール、アイテムの選択や決定に至るまでの操作を、基本的にトラックボールで行える。

Photo Androidケータイ「HT-03A」(左)とiPhone 3G(右)。HT-03Aはトラックボールを搭載。着信時にはこのトラックボールが点滅する

 iPhoneでは、画面を2本の指でつまんで拡大・縮小するピンチイン/ピンチアウトと呼ばれる操作が可能なため、小さなボタンやリンクを押すときには拡大して押しやすくすることができる。

 HT-03Aでの拡大・縮小は、画面の下に並ぶ4つのボタンの1つに割り当てられている「虫眼鏡ボタン」を押して行うため、HT-03Aを利用する上では、トラックボールでポイントしていくほうが、拡大・縮小するよりも操作しやすい。また、既存のiモードブラウザをカーソルキーで使ってきたユーザーにとっては、トラックボールがなじみやすいのかもしれない。

違いその2:地磁気センサー

Photo モバイル端末ならではのストリートビューの利用スタイルを実現

 2つ目の違いは、地磁気センサーが搭載されている点。Googleストリートビューを表示すると、その違いは一目瞭然であり、ドコモの発表会でもHTCのラウンドテーブルでも、地磁気センサーによるUIを強調していた。

 ストリートビューは、上下左右の風景を、その場に立っているかのように自在に見ることができるサービス。iPhone 3Gでも画面をなぞれば方向を変えられるが、HT-03Aではその必要がない。ストリートビューを表示させると、端末を掲げて自分の向きを変えるだけで、それに合わせて目の前の風景が変化する。つまり、“自分がその場所であたりを見渡す感覚”を体験できるのだ。

 プリインストールの「ポケット羅針盤」には、コンパス、水平器、ランドマークに加えて、星空鑑賞の機能が用意される。シャープやカシオ計算機などの電子コンパスと加速度センサーを内蔵した端末と同じように、ケータイを空にかざせば、昼間でもその場所や時間、方角の星空が楽しめる。

違いその3:利用するアカウント

 3つめの違いは、使いこなすのに必要なアカウントだ。iPhoneはiTunesのアカウントを通じてApp Storeからアプリをダウンロードできるようになり、課金処理もこのアカウントで行う。メールはGmailを含む任意のプロバイダのサービスを使うことができ、スケジューラやアドレスブックはスタンドアローンでも利用できる。

 一方、HT-03Aを使うためには、初回起動時にGmailのアカウントが必要になる。メールは別のサービスのアカウントを割り当てられるが、プッシュメールに対応したGmailアプリを使うに際には、1つのGmailアカウントしか利用できない。Gmailアプリは、スターやスレッド表示、ラベル、サーバ内のメール検索といった、PCのブラウザから利用するGmailの機能やサービスをケータイから使うことができる。

 HT-03AのGmailアプリとiPhoneのメールアプリを比較すると、HT-03Aで見る方がメールを選択してから表示するまでの時間が長いという印象を受けた。iPhoneではスクロールするとすぐにメールが表示されるが、HT-03AではメールをWebから読み込んできているような感覚。まだ製品版ではないとはいえ、iPhoneのメールに慣れてると、ややストレスを感じる。

違いその4:カメラ機能

Photo HT-03Aは、裏面にAF付き有効320万画素CMOSを装備する

 4つめはカメラ機能。HT-03Aは静止画に加え、動画の撮影にも標準で対応する点が、現時点でiPhoneより優れている点だ。裏面のバッテリーカバーの内側にmicroSDカードスロットがあり、データの保存が可能。なお写真はPicasa、動画はYouTubeと、それぞれWeb上に送ることができる仕組みになっている。iPhoneもMobileMeやメール、あるいは別途アプリを使うことで写真をWeb上に置くことはできるが、HT-03Aは動画に対応した上、スマートにデータを扱えるようになっていた。

 そのほか、HT-03Aに搭載されるAndroid Release 1.5(cupcake)では、マルチリンガルに対応し、ダイヤルキーによるひらがな入力をサポートした。文字種切り替えキーを長押しすれば、キーボードを切り替えられ、iPhoneのように一度設定メニューに戻ることなく使えるのが便利だ。

 日本語変換システムにはオムロン ソフトウェアのWnnを採用している。物理キーがなく、文字入力はタッチパネル操作になるものの、慣れればそれなりのスピードを確保できそうだ。

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