国内のスマートフォン出荷、2013年には571万台規模に調査リポート

» 2010年05月12日 16時21分 公開
[ITmedia]

 矢野経済研究所は5月11日、スマートフォン市場に関する調査の結果を発表した。国内移動体通信サービス事業者、国内外の携帯電話・スマートフォンメーカー、海外製造受託企業、海外PCメーカー、海外PNDメーカーを対象に実施した調査で、調査期間は2009年7月から2010年4月まで。

2013年、国内スマートフォンの出荷台数は571万台へ

 携帯電話の買い替えサイクルが長期化し、国内の携帯電話市場全体の出荷台数が前年割れを記録する中、2009年のスマートフォンの出荷台数は、前年比43%増の194万5000台となった。通信事業者が積極的に取り組んでいることや、新プラットフォームに対応した製品の導入が進んでいることから、2010年は前年比46%増の284万台の出荷が見込まれ、2013年には571万台への市場拡大が期待される。

世界のスマートフォン市場の動向は

 携帯電話全体の出荷台数は世界的な経済環境悪化により、前年を下回ったが、2009年の世界市場におけるスマートフォンの出荷実績は、前年比11.1%増の1億5193万台だった。2009年末の地域別構成比は欧州が35.4%、北米が27.8%、アジア・オセアニアが27.3%。特に欧米ではソーシャル系サービスの人気を背景に、スマートフォンの販売が好調だったという。

 2010年のスマートフォンのトレンドは、タッチパネル搭載機やオープンプラットフォーム対応機の増加、ソーシャル系サービスへの積極的な対応が予想される。また2010年は、新プラットフォームに対応した製品が各メーカーから提供され、アプリケーションストアの整備が進むことから、前年比15.3%増となる1億7514万5000台の出荷が見込まれる。市場別では欧州、北米は引き続き拡大傾向を維持し、中国、インド、ASEAN諸国を中心としたアジア・オセアニア市場がさらに伸びることが予想されている。

 同社は調査結果を「2010-2011 スマートフォン/UMPC/ネット端末 世界市場動向調査」として、4月30日に発売した。A4判357ページの資料で、定価は21万円。

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