総務省は6月3日、2.5GHz帯の通信サービス「XGP」の開設計画の変更を認定した。新たな計画では、帯域幅を拡張し、TD-LTEとの親和性も高めた“高度化XGP”を採用。また、基地局設置数や加入者見込みを下方修正している。
ウィルコムからXGPを引き継いだソフトバンク子会社のWireless City Planning(WCP)が、無線システムの高度化を踏まえたサービス展開を目的に変更を申請。帯域幅を従来の10MHzから20MHzに拡張するほか、これまでXGPの特徴の1つとしていた、上下対称の通信速度を改め、上りと下りとで通信速度の異なるサービスを提供する。
また、高度化XGPではグローバルシステムとの親和性を高めた。具体的には、中国などで採用されているTD-LTEの機器を利用できるようになり、スケールメリットを生かした低コストなエリア展開が期待できる。
事業拡大のロードマップも修正する。従来は2012年度末までに基地局を1万9972局展開する計画だったが、新たな計画では1万2693局に減らした。加入数は2012年度末までに239万回線を見込んでいたが、新計画では52万回線まで下方修正する。
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