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» 2009年04月03日 12時00分 UPDATE

樋口健夫の「笑うアイデア、動かす発想」:プリンタ付きデジカメ「xiao」でコミュニケーション、顔写真付き名刺も簡単

記念撮影の習慣は日本独特だと言われるが、みんなワイワイしながら集まって並ぶと楽しいものだ。筆者が取り出したのは、タカラトミーのプリンタ一体型デジカメ「xiao(シャオ)TIP-521」。デジカメだから後でメールでデータの送信もできるし、フォトペーパーの裏面が粘着シートだから顔写真付き名刺も作れるのである。

[樋口健夫,Business Media 誠]

 今月、韓国・ソウルの高麗大学で開かれた学会に招待されて、アイデアマラソンの講演をした後、学会の会長や事務局となった高麗大学の学生メンバーたちと記念撮影をすることになった。

ポラロイド、チェキに続く――コミュニケーションカメラ「xiao」

st_xo0612.jpg タカラトミーのプリンタ一体型デジカメ「xiao(シャオ)TIP-521」

 記念撮影の習慣は日本独特だと言われるが、みんなワイワイしながら集まって並ぶと楽しいものだ。高麗大学の教授が、彼のサムスン製のデジカメを若い学生に渡して撮影した。次に筆者が取り出したのは、タカラトミーのプリンタ一体型デジカメ「xiao(シャオ)TIP-521」だった。

 xiaoは普通のデジカメよりもひと回り大きくて少し重いが、筆者はストラップを付けて不意に落とさないようにしている。このストラップを学生の腕に通して、シャッターボタンの位置を教えた。撮影は無事に終わった。もう一人の学生が、彼のデジカメを取り出したので、3度目の撮影をすることになった。その間に、筆者は手元でxiaoの操作をしていた。

 xiaoは、タカラトミーが米ZINK Imagingの技術を取り入れて開発したプリンタ一体型のデジカメだ。その場で名刺より若干小さいサイズのプリントができる。出張富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ(instax mini 10)」を必ず持参していた筆者としては、xiaoに飛びつかざるを得ないというわけだ。チェキを使って10年間、ずっとプリンタ付きのデジカメが出てくるのを待っていたのである。

st_xo0613.jpgst_xo0611.jpgst_xo0605.jpg (左)本体ディスプレイで撮影データをプレビューできる。(中央)本体を開けるとフォトペーパー。(右)こんな感じでプリントできる

 xiaoからは集合写真が2枚できていた。「先生、写真です」と集合写真を教授に渡した時、先生も学生たちも韓国語で「わあ、すごい」と大きな歓声を上げた。「ポラロイドカメラね」と1人の学生が言っている。「違う、これはデジカメだからね」とほかの学生。

 そうなのだ。デジカメだから撮影データをSDカードに記録する。撮影したデータはSDカード経由で、自宅のカラープリンタで何枚でも印刷できるのである。チェキでも、ポラロイドでも撮影データを本体ないしは外部メモリに保存することは不可能だった。この差は大きい。

st_xo0603.jpg こちらが筆者愛用のチェキ(instax mini 10)だ

自分の顔写真を小さなサイズにして、名刺に貼る

 「全員には、後でメールで送りますよ」と筆者。デジカメだから、その場では写真のサンプルをプリントできるし、後でメールすることも可能なのだ。これは強い。大変なコミュニケーション用の道具だ。筆者の現役時代、海外出張でVIPと面談した後、チェキで全員の数だけ撮影した。喜ばれたが、回数とフィルムを確保しなければいけなかった。ちなみにxiaoのZINKペーパー(フォトペーパー)は1枚45円で、チェキフィルム(1枚60円前後)よりも少し安い。

 プリントパターンも、フルサイズ(5×7.5センチ)の名刺サイズ1枚だけではなく、2枚、4枚、8枚……、最小で64枚と小さな爪先以下の割り当て印刷も可能だ。しかもフォトペーパーの裏面をはがすと粘着フィルムがついており、いろいろなところに貼り付けられる。筆者は自分の顔写真をxiaoで撮影し32枚でプリント。細かく切り離して、自分の名刺に顔写真を貼ってみた。実にインパクトある名刺だ。

 思い起こせば1973年、筆者はポラロイドカメラを持っていた。ポラロイドの各種カメラだけでも4台は購入していて、工事現場での撮影に使っていた。その後、富士フイルムのチェキに変わったが、必ずプリンタの付いたデジカメが出てくると信じていた。

 xiaoの写真はとても美しいとまでは言えないが、コミュニケーション用途のレベルであれば問題ない。利用範囲はチェキよりも広く、そして便利だ。個人的にはもっと小型で、可愛いデザインにして欲しい。いずれは定番商品になるのではないかと考えている。

st_xo0618.jpgst_xo0619.jpg

今回の教訓

 それではxiaoをCheck it!――。


著者紹介 樋口健夫(ひぐち・たけお)

 1946年京都生まれ。大阪外大英語卒、三井物産入社。ナイジェリア(ヨルバ族名誉酋長に就任)、サウジアラビア、ベトナム駐在を経て、ネパール王国・カトマンドゥ事務所長を務め、2004年8月に三井物産を定年退職。在職中にアイデアマラソン発想法を考案。現在ノート数338冊、発想数26万3000個。現在、アイデアマラソン研究所長、大阪工業大学、筑波大学、電気通信大学、三重大学にて非常勤講師を務める。企業人材研修、全国小学校にネット利用のアイデアマラソンを提案中。著書に「金のアイデアを生む方法」(成美堂文庫)、「マラソンシステム」(日経BP社)、「稼ぐ人になるアイデアマラソン仕事術」(日科技連出版社)など。アイデアマラソンは、英語、タイ語、中国語、ヒンディ語、韓国語にて出版。「感動する科学体験100〜世界の不思議を楽しもう〜」(技術評論社)も監修した。近著は「仕事ができる人のアイデアマラソン企画術」(ソニーマガジンズ)「アイデアマラソン・スターター・キットfor airpen」といったグッズにも結実している。アイデアマラソンの公式サイトはこちらアイデアマラソン研究所はこちら


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