auの実用ハイエンド「A5505SA」を試す(3/3 ページ)

» 2004年05月21日 02時45分 公開
[斎藤健二,ITmedia]
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 フォルダ表示&振り分けは?

 フォルダ分けは受信メールのみに可能。メインフォルダのほかに10個のフォルダを作成できる。フォルダ表示にするか全メール表示にするかはメール一覧画面で、左ソフトキーを押すだけで変更できる。

 A5505SAは4段階にフォントサイズを変更できるが、メール一覧は最大でも5行表示。メールアドレスを指定してメールを抽出する「検索」機能などは備えるが、1画面当たりの情報量が少ない点は残念だ。

 振り分けは、各フォルダに対して設定するタイプ。アドレスおよび件名の指定が可能で、完全一致だけでなく部分一致でもOK。もちろん「再振り分け」も行える。

 メールアドレス入力は?

 メールの新規作成を行い、宛先欄を押すと、アドレス帳引用/履歴引用/グループ引用/プロフィール引用/アドレス入力の選択ダイアログが現れる。あらかじめ入力済みの情報を選択してメールアドレスを入力しやすくする仕組みだ。

 メール一覧画面ではサブメニューの中に、メール開封画面では右ソフトキーに「返信」が割り当てられており、素早く操作できる。また、待受画面から左右どちらかのキーを長押しすれば、メールの送受信履歴も表示できる。

 画像の添付は?

 画像添付は3種類の方法がある。

 カメラを起動して撮影後「Eメール」ボタンを押す方法では、ファイルサイズが100Kバイト以下でないと添付できない。具体的には下記の表のようになる。

撮影サイズ・画質 メール ノーマル ファイン
QQVGA(160×120)
壁紙(320×240)
VGAサイズ(640×480)
メガサイズ(1144×880) × ×

 残りの2つは、メール作成時に添付ファイル選択を行い、データフォルダから画像を選ぶ方法と、データフォルダ閲覧中に画像を選んで「添付」を選ぶ方法。100Kバイト以下のサイズの画像ならそのまま添付でき、100Kバイトを超えたファイルの場合「QQVGAサイズで添付」という選択肢が現れ、自動的に160×120ピクセルに縮小して添付してくれる。本体メモリ、miniSDカードメモリのどちらに保存されたデータでも添付できる。

 VGAサイズへ変換……などの選択肢はなく、最小サイズしか選べないのは残念なところ。メガサイズはリサイズもできず、VGAサイズも切り出しのみ(回転ができない)という貧弱な画像編集機能しかないため、メールで送れる画像にかなり制限があるのだ。もっとも、QQVGAでも変換できるだけいいともいえる。

 メール送信のTipsは?

 作成したメールを送信する際は、送信/フォトメール便送信/マイ絵文字送信/お手軽絵文字送信の4種類の選択肢が現れる。フォトメール便送信とは、ドコモやボーダフォン向けに画像を送信する場合に、添付ファイルではなくサーバに画像をアップし、相手にそのURLを送る機能を指す。普通は送信先のメールアドレスを変更する必要があるが、フォトメール便送信機能を使えば、端末が自動で変換を行ってくれる。絵文字送信も同じようなWebサービスとの連携機能で、auの絵文字をドコモやボーダフォンに送るサービスだ。

 もう一つ、メール送信で面白いのが「一括送信」。これは作成したメールを「送信待ち保存」しておき、あとで一括して送信する機能だ。例えば電波の入らない地下鉄の中でメールをたくさん打っておき、外に出たら“一括送信”といった使い方ができる。

 日本語入力の実力

 A5505SAは日本語入力環境として、オムロン・ソフトウェア製のAdvanced Wnnを搭載している。1文字入力すると、画面下部に予測候補が表示され、上下キーで選択。その語に続くと予測される単語がさらに表示されるという、現在の予測変換の仕組みとしては一般的なものだ。ダウンロード辞書にも対応している。

 右ソフトキーには「英数カナ」機能が割り当てられており、モードを変える必要なく英数字やカタカナが入力できる。つまり「128KB」と入力したければ、漢字モードのままで「1」「2」「8」「英数カナ」、「5」「5」「2」「2」「英数カナ」と入れればいい。

 メールボタンには、記号/絵文字が割り当てられており、半角記号/絵文字/顔文字/全角記号を一覧から入力できる。連続入力は可能だが、入力した記号や絵文字の学習機能は備えていない。

 [*]キーは大文字小文字変換ボタン、[#]キーは逆トグルに割り当てられており、こちらもau端末でポピュラーなものだ。

 面白いのは、「やり直し」機能を備えていること。入力を取り消すだけでなく、削除も取り消せるため、誤って消去してしまっても“やり直し”が可能。範囲指定して「コピー」「カット」「ユーザー辞書登録」も簡単で、さらにここから英和・和英辞書を引くこともできる。このシームレスさが特徴の1つだ。

メールアドレスの入力時にも予測候補が表示されるのは面白いところ。頭の1文字を打てば、当てはまるアドレスが候補として挙がるほか、「@」を入力すると、これまで使われたドメイン名が一覧表示される

“SA”ならではの、小技機能

 三洋製端末は、これまでもひと味変わった便利な小技を備えていることで有名だった(2003年8月21日の記事参照)。A5505SAでも、独特の機能は健在だ。

 利便性が高そうなのは、マナーモードに時間設定があること。「9時から17時までマナーモード」「2時間後にマナーモード解除」といった設定ができる。会議中にマナーモードにしたが、解除し忘れた──といったミスも防げる。

 そのほか、面白い機能を列挙してみよう。

「呼出バイブ」 電話をかけて相手につながるとバイブレータが振動して通知

「着信拒否──自動撃退」 相手の声を送り返す。自分の声は伝わらない

「開通話/閉終話」 本体を開けて電話を取り、閉めて切る

「お知らせランプ」 不在着信やメールなどがあると、見るまでランプが点滅してお知らせ

「おうちモード」 マナーモードにしていても、充電台に載せると自動的に解除され、着メロが鳴るようになる

「ポケットライト」 側面のボタンを長押しすると、カメラ用のライトが点灯してライト代わりに使える



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