今年初めての雪が都心に降る中、ボーダフォンの3G端末「902SH」が関東・甲信地区で発売になった(12月28日の記事参照)。同社は7機種の3G端末投入を予定しているが、902SHは5機種目。海外製端末を積極投入するボーダフォンにあって、初めて国内メーカー──シャープの製品だ。
ボディ部分は銀、液晶部分は白に塗られた「ミラーホワイト」が当初のカラー。都内量販店では天候のせいもあってか、品切れには至っていない。
気になる価格は、新規2万6040円(都内量販店・ITmedia調べ)。機種変更の場合は2年以上でも2万7300円、1年未満では3万8850円と、ボーダフォン3Gの中でも強気の価格設定となっている。
機種 | メーカー | 新規価格 | 1年以上1年6カ月未満 |
---|---|---|---|
902SH | シャープ | 2万6040円 | 3万1500円 |
802SE | ソニー・エリクソン | 1万8690円 | 2万4150円 |
702NK | ノキア | 1万5540円 | 2万1000円 |
702MO | Motorola | 8190円 | 1万3650円 |
702SMO | Motorola | 6090円 | 1万1550円 |
機能面でいえば、従来のシャープ製ボーダフォン端末の例に漏れず、考えられる機能をすべて盛り込んだのが902SH。
液晶は2.4インチQVGA対応のモバイルASV液晶。カメラは光学2倍ズーム対応のオートフォーカス付き202万画素CCD。回転2軸ヒンジを備え、デジカメスタイルでの撮影も行える。液晶背面にはステレオスピーカーも搭載した。外部メモリスロットはSDカードだ。
同梱物も多彩だ。AV出力用のケーブルのほか、イヤホン、イヤホンと接続するステレオイヤホンマイク(平型)。そして240V対応のACアダプタ、卓上ホルダが同梱されている。別途購入する必要があるのはSDカードくらいだ。また、BluetoothやUSBでPCと接続するためのユーティリティCD-ROMも付属する。902SHをモデムとして利用したり、電話帳データやデータフォルダ内のファイルをPCとやりとりできる。取扱説明書の英語での記述が充実していることも、グローバルな端末であることを伺わせる。
通信機能は、W-CDMAと海外で主流のGSM/GPRSのデュアル。サブカメラを備えテレビ電話もこなす。ハンズフリー用途などに利用できるBluetooth機能も内蔵した。
気になる点は、従来のシャープ製端末と操作系が変わったこと。[クリアボタン]は十字キーの真下に、発着信履歴は十字キーの左右に割り当てられた。いってみれば、ほかの国産端末と同様の操作系になったともいえる。
多機能ハイエンド端末だけに、サイズや重さも気になる点だ。回転2軸ヒンジ端末の例に漏れず、スクエアな形状を持ち、重さは149グラムとヘビー級。
※12月29日17時付記
初出で、「ブラウザ利用時の「戻る」について店頭およびお客様センターでも「パケット料金が発生する」という注意をされた」と記載しましたが、ボーダフォンに再度確認したところ、「902SHについては従来のPDCと同様、キャッシュを読みにいくのでパケット料金は発生しない」という回答を得ました。「戻る」動作時にパケット通信が起きるのは、これまでに発売された海外製の3G端末に限ります。
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