「911T」はディスプレイが常に露出しているスライド形だけに、液晶の耐久性を気にする声は多かった。ソフトバンクモバイル広報部によると「液晶だけでなく、本体表面には傷などが付きにくいコーティングをしている」とのこと。
液晶を指で触る、携帯をポケットにしまう程度であれば、そう簡単に液晶に傷が付くことはないはずだ。また、“本体表面”にコーティングが施されていることを考えると、ディスプレイ下のソフトキーも、よほど乱暴に扱わなければ傷は付かないだろう。
ワイドVGA液晶を搭載したことで、フォントの解像度もアップしているのではと期待してしまうが、残念ながらメニューやメール、Yahoo!ケータイのフォントはワイドVGAに対応した表示ではなく、倍角表示となる。
フォントサイズを「極小」にすると、メールの本文は1画面に最大532文字を表示できるが、文字のジャギーが目立つ。決して読みづらいというレベルではないものの、せっかくのワイドVGA液晶が生かされていないのはやはり残念だ。

VGA液晶を備える「904SH」と比較してみた(写真左が911T、右が904SH)。いずれもフォントは最小サイズ。文字の表示範囲は911Tのほうが広いが、VGA液晶用のフォントを使用している904SHのほうがフォントの解像度は高い911TでワイドVGA(480×800ドット)の解像度で表示できるものには、PCサイトブラウザ、PCドキュメントビューア、静止画、動画、ナビアプリなどがある。また、ワイドVGAに対応したS!アプリ「ブレインチャレンジ」をプリインストールしている。
ソフトウェア更新により、フォントをワイドVGAに最適化したものにアップデートすることはないのだろうか。ソフトバンクモバイル広報部に問い合わせたところ「現時点でそのような予定はない」という。次期モデルでの改善に期待したい部分だ。
auの東芝製端末は、メーカーサイト「Toshiba User Club Site」でダウンロードしたフォントに変更できるが、911Tはどうか。Toshiba User Club Siteにアクセスしてもダウンロードフォントはなく、本体の設定からフォントの種類を変更することもできなかった。
文字サイズは「操作画面」「メール閲覧」「携帯ブラウザ」「PCブラウザ」「文字入力」のそれぞれについて個別に変更でき、操作画面のみ大/中/小さめの3段階から、それ以外は大/中/小さめ/小/極小の5段階から選択可能だ。
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