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» 2008年09月16日 15時02分 UPDATE

「F906i」ロードテスト:最終回 “意のままになってくれた”相棒と、今日でお別れ

約1カ月間共に過ごした「F906i」と、お別れする日がやってきた。ここまで“思いどおりになる”端末を使ったのは久々で、名残惜しさもひとしおだ。端末利用が“1つの端末を長く使う”傾向になる中、この端末の進化の方向性は的を射たものだと思う。

[後藤祥子,ITmedia]

 8月初旬に手にしてから約1カ月――。ついに「F906i」とお別れする日が来てしまった。ここまで“思い通りに”カスタマイズできる端末を使ったのは久々で、名残惜しさもひとしおだ。

使う人の意のままになる“カメレオンケータイ”

 F906iを使ってみて便利だと実感したのは(1)使う人のニーズに合わせて最適化できる、カスタマイズの柔軟性 (2)メニューをたどることなく、さまざまな機能にアクセスできる機動性 だ。

 例えば(1)については、スケジュール表示待受カスタマイズ、待受ショートカットセキュリティなどをかなり細かく設定できる点が挙げられるだろう。また、仕事に役立つ機能だけでなく、フォントをダウンロードして変更したり、端末を開閉するたびに異なる待受画面を表示したりといった、エンタメ系のカスタマイズも充実している。

sa_f01.jpgPhoto 待受状態からアクセスできるさまざまな機能。左は「待受カスタマイズ」、右は十字キーとソフトキーの単押しと長押し

sa_f03.jpgPhoto 待受状態で画面をスイングさせると任意の機能を立ち上げられる(左)。セレクトメニューに登録した機能は、対応するダイヤルキーを長押しすると起動(右)

sa_f05.jpgPhoto 待受カスタマイズはニーズに合わせてかなり細かくカスタマイズできる。設定は「メニュー」→「設定/NWサービス」→「ディスプレイ」→「待受画面設定」→「カレンダー/待受カスタマイズ」から

 (2)については、ロードテストの第1回で書いたように、とにかく待受画面から任意の機能にアクセスするための手段が多彩な点が挙げられるだろう。

sa_f07.jpgsa_f08.jpgPhoto 開閉するたびに異なる待受画面を表示できる「ランダムイメージ設定」(左)。フォントは初期状態では丸ゴシックに設定されている(中)。私は「丸フォーク」がお気に入りだった(右)

 いずれも最初にいろいろ設定しなければならないのが面倒だが、一回設定してしまえば、設定の面倒を補ってあまりある便利な世界が待っている。一度、“自分仕様”の快適さを味わってしまうと、他の端末の“メニューをたどって……”という操作が何とも面倒に感じてしまう。

 あと、個人的にとても便利だったのがスケジュール機能だ。せっかくディスプレイが高解像度化したにもかかわらず、この機能に手を入れるメーカーは少ない。そんな中、Fのスケジュール機能は視認性に優れ、使い勝手もいい。“使う人の身になって作られた”ことを実感できるもので、設計者のセンスに脱帽だ。

sa_f10.jpgPhoto スケジュールはその日にどんな予定があるかを一目で確認できる。拡大モードに設定すると、[1]キーと[3]キーで予定を拡大/縮小できる

こんな機能を追加してほしい

 一方で、こんな機能があったら……と思う点もある。1つはBluetoothの搭載だ。音楽を聴きながらおサイフケータイで改札を通過すると、どうにもケーブルが邪魔で仕方がない。タッチパネルケータイ「F900iT」に搭載した実績もあるので、次のモデルでの搭載に期待したいところだ。

 もう1つはフルキーボードの搭載だ。待受画面からさまざまな機能にアクセスできるというPCライクな操作性と柔軟なカスタマイズ性を備えた富士通端末にフルキーボードが合体すれば、ソフトバンクモバイルの「インターネットマシン 922SH」に迫るすごい端末が生まれるのではないかと思うのだ。各社が2台持ち需要の喚起を目指す中、この組み合わせはけっこうすごい武器になるのではないだろうか。

 ケータイキャリアが販売方式を刷新したことから、“1台の端末を長く使う”傾向にシフトしつつある昨今、携帯には“飽きずに長く、便利に使える”ことが求められている。

 そんな中、F906iは外観こそ変えられないものの、機能の設定はかなりいじり甲斐があり、思い通りの仕様にもできるなど、的を射た進化を遂げているように感じる。

 とりあえず、“ものぐさ”かつ、“ケータイぐらいは意のままになってほしい”という私のニーズに、かなりぴったり来るケータイだったことは事実。さて、明日から“思い通りにいかない”もどかしさをどこにぶつけようか。

Photo 背面にはメールと通話それぞれの不在着信を知らせるランプがある

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