ドコモの「透過型両面タッチディスプレイ」、実用化の見通しは?ワイヤレスジャパン 2012

» 2012年05月30日 18時22分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 「ワイヤレスジャパン 2012」のNTTドコモブースには、ディスプレイの反対側が透けて見える「透過型両面タッチディスプレイ端末」が展示されている。残念ながら来場者が触って操作することはできないが、裏側からもタッチできるという革新的なインタフェースの実物を目にできる。

photophoto 「透過型両面タッチディスプレイ端末」の展示ブース

 スマートデバイスでは当たり前になったフルタッチ操作は、ディスプレイ上のアイコンを直接触って操作できる反面、どうしても表示部分を自分の手で覆ってしまうことになる。例えばWebブラウジング中にテキストリンクをタップするとき、自分の指先が邪魔になってうまくタップできない――ということを経験したことはないだろうか。

 もしディスプレイが半透明で裏側からもタップできれば、テキストリンクと指先の正確な位置関係を確認したタッチパネル操作が可能になる。視線を遮らずに、タッチパネルの直感的なUIを生かしてモバイルデバイスを操作しようというのが、透過型両面タッチディスプレイの目的だ。まだ研究段階のため、製品化のメドは「今のところまったく未定」(説明員)とのことだった。

 今回試作された透過型両面タッチディスプレイは、サイズが2.4インチで解像度はQVGA(320×240ピクセル)のもの。表示方式は有機ELで、半透明の有機ELパネルを2枚のタッチパネルで挟んでいる。有機ELなのでバックライトはなく、1つ1つの素子が発光するが、透過型という性質のため通常のディスプレイに比べると明るさに課題が残るという。ディスプレイは表と裏が決まっているが、表示内容を反転させることで裏表を問わずに使うこともできる。

photophoto “表”から表示内容を確認しつつ、“裏”から正確な位置にタップできる

 試作機はディスプレイ部とは別にバッテリーなどが収まった“本体”があり、その2つを専用ケーブルで接続している。プラットフォームはAndroid 2.3をベースにしたもので、スマートフォンなどのメインディスプレイはもちろん、外付け型の拡張ディスプレイやメガネ型のウェアラブルコンピューターへの搭載も考えられるという。また裏面タッチパネルのイベントを取得するAPIも開発され、両面タッチパネルを活用したアドオンアプリの開発も容易に行える。ゲームはもちろん、ARなどへの応用が期待できそうだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月21日 更新
  1. 「マイナポータルアプリ」が「マイナアプリ」へ刷新されて何が変わった? メリットや利用方法を解説 (2026年09月20日)
  2. iPhone 18 Proに保護フィルムを貼るとFace ID認証できない不具合 原因は“赤外線カメラの位置” (2026年09月19日)
  3. Androidでおサイフケータイを使いたくない理由 初期化で消えないデータと売却時の落とし穴 (2026年09月19日)
  4. フォルダブル歴5年の筆者も驚いた「iPhone Duo」の完成度 ソフトウェアの力で再定義できるか (2026年09月19日)
  5. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  6. 「おサイフケータイ」のリセット方法を改めてチェックする(新しめの機種限定) (2026年09月07日)
  7. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  8. IIJに聞く“eSIMサポート”の裏側 「つながらない」「消した」なぜ起こる? 現場が打つ次の一手 (2026年09月18日)
  9. iPhone Duo、256GBで36万4800円は妥当な価格設定なのか――アップル離れを招きかねない「既存モデルの価格改定」 (2026年09月20日)
  10. 望遠レンズを手軽に使える、vivoのカメラフォン入門機「X300 FE」 (2026年09月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー