スマートフォン、特にiPhone用ケースに求められる2大要素と言えば、1つが高いデザイン性、そしてもう1つがスマホをいかに保護するか――ではないだろうか。
もちろんそれ以外にも、ICカードを収納しておサイフケータイ的に使いたいとか、バッテリーやQWERTYキーボードを一体化したいといった、機能を追加したいケースもあるが、多くの人はスマホケースに端末本体の保護とデザイン上のコーディネイトを期待しているハズだ。
当然ながら、iPhoneをしっかり保護しようとすると、無骨でヘビーデューティーなデザインになるため、普段使いにはちょっと大仰なケースになってしまう。またそうした“本気”のケースは、カラーバリエーションが少なめなのもネックだ。逆に、デザインやスリム感を優先してケースを選ぶと、今度は端末保護の面でちょっと不安が残ってしまう。なかにはケースを付けたことでiPhone本体との隙間にゴミがたまり、保護どころかキズや汚れの原因になるものもある。
そんなわけで、日常でもさりげなくオシャレに使え、最大限iPhoneを守ってくれるケースはないものか? そこで見つけたのが、大胆な水玉模様が目を引く「SwitchEasy FreeRunner for iPhone 5」(希望小売価格3680円)だ。
ちょっとデザインが変わっているとはいえ、はたから見ているとフツーのiPhoneケースに見えるFreeRunner。実は、3つの保護層でiPhone全体を覆っているという、意外に本格的な製品だ。特徴的な背面のデザインはSwitchEasyが「UltraFrame」と呼ぶもので、衝撃に強いTPVラバーに軽く丈夫なポリカーボネイトのフレームを組み合わせた、ハイブリッド構造によるもの。単に見た目が個性的なのではなく、2つの素材を効果的に組み合わせるために生まれた、理にかなったデザインでもある。
さらに安心なのが、iPhoneの正面部分をすっぽりと保護するフロントカバーが付いてくる点だ。ほとんどのスマホケースは背面と側面を守るだけで、肝心の正面、つまりディスプレイの表面は保護シートを貼るだけで済ませることが多い。しかしFreeRunnerなら、透明ハードカバーが正面から側面をしっかりと保護してくれる。屋外での利用を想定してか、マットタイプのスクリーン保護フィルムが付属するのもポイントが高い。
外観では、Lightningコネクタやイヤフォン端子の部分にはキャップが用意されているので、ケース内にホコリや砂などが侵入しにくくなっているほか、ホームキーも、押した感触がしっかりと伝わるタクタイルタイプのカバーでしっかりと守ることができる。こうして見ると、アウトドア用の本格ケース並の保護性能が期待できそうだ。
その一方で、普段使いでもおかしくないデザインなのがうれしい。これについては、“FreeRunner”という製品名にヒントが隠されていた。このiPhoneケースはストリート系アスリートのファッションなどから影響を受けたそうで、実用性を重視しつつ、武骨さと遊び心を合わせ持ったデザインに仕上がったという。その証拠に、全6色という豊富なカラーバリエーションを用意。今回試してみたSignal Orangeはオレンジとホワイトという組み合わせで、iPhone 5を「現場に欠かせないプロ御用達のツール」といった趣に変えてくれる。
もっとアウトドアな雰囲気を楽しみたいならBush GreenやOcean Blueを、鮮やかに個性を彩るならFruit Pinkなどもオススメだ。また飽きが来ないベーシックなカラーを求めるなら、Arctic WhiteとTarmac Blackがいいだろう。さらに、異なるカラーを買ってフレームを入れ替えるなんて楽しみ方もできる。
高いファッション性と保護性能を合わせ持ったFreeRunner。最後に1つ補足したいのは、装着しても防水・防滴に関しては特にサポートされない点だ。あくまで、汚れやキズ、衝撃からiPhoneを守るケースなので、その点を注意していただきたい。
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