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» 2013年08月08日 07時00分 UPDATE

厚さ0.25ミリ:真夏のビーチで実力診断 超・極薄なiPhone用防水ケース「ケースマリン」

厚さわずか0.25ミリのiPhone用防水フィルム「ケースマリン」。海水でも水深10メートルまで対応し防塵性も合わせ持つこの製品を、海岸で少しだけ体験してみた。

[布施繁樹(K-MAX),ITmedia]

 8月に入り本格的な夏シーズンがスタート。夏といえば海! ということで、レジャーで海へ行く方も多いハズ。いや、海でなくても川や湖など水辺へのお出かけは増えるハズだ。

 しかし海や水のレジャーで気になるのがスマートフォンの防水性。アプリを追加することでさまざまな機能の追加ができる便利なスマホだが、さすがに防水性能だけは後から追加することができない。Androidなどでは防水対応のモデルがあるが、ユーザーが多いiPhoneの場合は防水対応のケースやジャケットの用意がかかせない。

photo 極薄防水フィルムケース「ケースマリン」

 そこで今回取り上げるのが、swanqが販売する防水(IPX8)対応のスマートフォン用フィルムケース「ケースマリン」だ。対応している機種はiPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、GALAXY S II、GALAXY S IIIで、今回はiPhone 5用をチョイスした。直販サイトでの販売価格は3150円である。

 このケースマリンの最大の特徴は“薄い”こと。熱可塑性ポリウレタン(TPU)でできたケースの厚みはわずか0.25ミリ、つまり4枚重ねてやっと1ミリになるスリムさだ。そして指で引っ張るとぐにゅーっとどこまでも伸びそうな質感である。また、ディスプレイやカメラ部分はアクリル製となっているので、カメラ撮影やディスプレイの視認性は問題なく、もちろんタッチパネル操作も可能である。

photophoto 海をイメージしたパッケージ(写真=左)。製品はケースマリン本体とソフトケース、防水用シール10枚で構成
photophoto このようにとってもやわらかい(写真=左)。iPhoneに着せるように装着する(写真=右)
photophoto カメラ部分とディスプレイはアクリル製で機能に支障がでないようになっている(写真=左)。「防水」させるためのシールを背面に貼り付ける(写真=右)

 ケースマリンの装着方法は少し特殊で、“ケースを付ける”というよりは“ラバーを着せる”という感覚が近い。つまりiPhoneにウェットスーツを着せているような感覚なのだ。装着する際はiPhoneにケースマリンの片側を着せ(引っ掛け)、その反対側を引っ張って着せるような作業が必要になる。この作業で間違って破ってしまったり、iPhoneのエッジで穴を開けないように注意したい。

 無事にケースマリンを装着してもそれで終わりではない。この状態では生活防水のみの状態であり、水中に入れることはできない。付属の背面シールを貼り付けることで、IPX8相当の防水が保たれるようになる。

 この背面シールは使い捨てで、付属の10枚が無くなった場合は別途5枚を525円で購入して利用する。普段は生活防水用のケースとして使い、いざ海へ! いざ水辺へ! というタイミングで一時的に防水にバージョンアップさせるという使い方をするのが良さそうだ。

photo 実際に海へ!

海へ持って行った!

 ケースマリンの防水性は仕様上IPX8(静かな水面から1.5メートル沈めた状態で24時間経過しても浸水しない)だが、メーカーでは水深10メートルに24時間沈めてもiPhoneの動作に問題がないことを確認しているという。また万が一に備えてPL保険(生産物賠償責任保険)にも加入して「水没対策は万全」とうたっている。

 ということであれば実際に海に持って行って試すしかないゾと思い、自宅のある埼玉からはるばる茨城の海へとやってきた――が、私は残念ながら泳げない……。よって今回は、砂浜で波にさらしてみようという結論に至ったのであった。

 さっそくiPhoneにケースマリンを装着し、防水シールを貼り付けて準備万端。今回はさらに落下衝撃吸収用のソフトケース(付属品)も装着してみた。少し大きくなってしまうが、万が一の場合を考えると少しでも安全な方がいい。

photophoto 通常の利用で水没してしまってもPL保険で補償してくれるので安心。のハズである(写真=左)。防塵性もあるので砂浜に埋めてもへっちゃら(写真=右)
photophoto 真夏とはいえ水が冷たい!(写真=左)。ケースマリンを装着した状態で風景撮影してみたが、思いのほかよく撮れる(写真=右)

 この日は波が荒く、少しでも気を抜くとiPhone 5が太平洋へバイバイしてしまいそうな勢いであった。もう少しおだやかな日であれば、水中の様子を撮影してみようと思っていたのだがそうはいかない。とはいえせっかく足を運んだのだし、気合を入れてiPhone 5を波にさらしてみた。

 ケースマリンを装着した状態でもタッチパネルの操作は可能なのだが、水中ではそうはいかない。指から伝わる電気で操作する静電容量式のディスプレイは水中では利用できないのだ。水中撮影を行うためには、あらかじめiPhone 5のカメラを起動しておき、シャッターはボリュームキーを押し込む方法で撮影してみる。ピントこそ中途半端であるが、問題なく撮影することができた。

photophoto このように迫力のある波打ち際の写真も撮影できる(写真=左)。波の中でも写真が撮れる。決して失敗写真ではない(写真=右)
photo あれ? 水が侵入しているような……実はフィルムがiPhoneに密着してそう見えるだけで、防水性は大丈夫だった

 極薄で水深10メートルまでの防水に対応するケースマリン。なかなか便利そうな製品だが、いくつかの注意点がある。まず装着時にフィルムがスマホを包み込むため、充電できなくなる。密閉型の防水ケースなので当然であるが、利用する場合にはバッテリー容量に注意したい。またイヤフォンジャックも利用できなくなるうえ、スピーカーやマイクが防がれるため通話もしにくくなるだろう。装着時の通話にはBluetoothヘッドセットを利用するのが良いようだ。

photophoto イヤフォン端子もLightningコネクターもカバーされる(写真=左)。ケースマリンの名の通り、海水でじゃぶじゃぶしても大丈夫(写真=右)

 スマホ用防水ケースといえば大きくてゴツいものか、ジップロックの様なプラスチックケースタイプがほとんど。その点ケースマリンは、スマホ本来のサイズ感やフォルムを生かせるよう非常に薄い素材を採用し、端末の大きさと操作感をあまり変えずに利用できる。使い捨ての防水用シールやフィルムの耐久性がちょっと気になるだ、今後の進化を見守って行きたいアイテムである。

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