韓国でホテル客室に備え付けのLTEモバイルルータを使ってみた空港にモノがないからこうなった

» 2013年09月25日 02時17分 公開
[長浜和也,ITmedia]

韓国ではプリペイドSIMが買えません

 とある事情(とはいっても明日には分かってしまうのだが)があって、ITmedia Mobile取材班(構成班員1名)は韓国のソウルにいる。海外で仕事といえば、まず必須なのが現地におけるモバイルデータ通信手段の確保だ。これなしでは、街を歩くことはおろか、現地で食した「うまいもの」の画像を日本に送稿できない(違。

 現地におけるモバイルデータ通信手段、というと、よくあるのは「日本キャリアの海外対応定額データ通信サービスの利用」「日本で海外で使えるモバイルルータを借りる」「SIMロックフリーのスマートフォンかモバイルルータを用意して、海外でプリペイドSIMを購入する」だ。

 SIMロックフリーのスマートフォンを所有するユーザーで、海外のショップで購入の手間も楽しいと思えるならプリペイドSIMを購入するのが最も安く済む。しかし、韓国では海外の訪問者が短期間でデータ通信を定額で利用できるプリペイドSIMの購入がほぼできない。その代わりに、キャリアはモバイルルータの短期間レンタルサービスを用意しており、空港で借りることが可能だ。ソウルの金浦国際空港にも、出国ゲートを出た突き当たりやや左寄りに、モバイルルータの貸出カウンターがならんでいる。

 このなかで、利用するユーザーの多いのがLG+のLTE対応モバイルルータだ。しかし、9月24日の16時にITmedia Mobile取材班が金浦空港に到着した時点で、LG+のLTEルータは在庫切れとなっていた。ががーん。しかも、ほかのカウンターでもLTEはすべて出払っているではないか。ががががーん。この日は、韓国と日本の大型連休が終わって初めての平日ということもあって、ソウルに入国した出張者が多く、そのため、レンタル機材が出払ってしまった可能性が高いという。

客室備え付けのモバイルルータですって!

 海外取材必須のモバイルデータ通信手段を用意できず、意気消沈のITmedia Mobile取材班。しかし、宿舎の客室に到着したら、デスク脇になんとLTEモバイルルータがあるではないか。

 今回宿舎として利用するインターコンチネンタルホテル(一泊二日なのでゆるしてください)では、客室にレンタル用のモバイルルータとスマートフォンを“標準で”用意している。スマートフォンはサムスン電子のGALAXY ACEでAndroid 2.3を導入した3G対応のモデルだ。SMSは国内向け1件600ウォンに海外向けが1件900ウォン。そして、インターネット利用料金は「1Mバイト当たり1900ウォン」の従量制となっている。一方、モバイルルータは、LTEに対応しており利用料金は1日当たり2万7500ウォンになる。ホテルの外にも持ち運び自由で容量は無制限だ。

客室のデスク脇にあったレンタルのLTE対応モバイルルータと、同じくレンタル用のGALAXY Ace(写真=左)。モバイルルータの利用料金は1日当たり2万7500ウォン

 手元にものさしと計りがないので、正確なサイズと重さは分からないが、とりあえず、手持ちの一円玉を並べてみると、縦横ともに4枚分をやや超える程度。厚さは1円玉9枚分の厚さに相当する。重さは……、なにか、いい方法はないか……。天秤を自作する……、いい棒がない……、ん? 電話と受話器をつなぐらせん状のコードはどうだ? ということで、同じところで輪を作ったコードにAQOUS PHONE ZETA SH-06EとWiMAXモバイルルータWMX-GWMR-03、そして、客室のモバイルルータをそれぞれぶら下げて相対的な重さを調べてみた。客室のモバイルルータは、SH-06Eより軽くWMX-GWMR-03より思い。ということは、157グラムより軽くて99グラムより重い……。

手元にあるものでサイズを調べる。縦横のサイズは一円玉4枚分。厚さは一円玉9枚分に相当する。重さは受話器コードを使った“バネ計りもどき”で手持ちのハンディデバイスと比較した

モバイルルータはSH-06Eより軽くWMX-GMR-03より重い

 ……なーんてことをするまでもなく、本体にあった「C-motech」のロゴから検索をかけると、SKテレコムのローミング用としてレンタルしている「CLR-1000KS」であることが分かる。サイズは86(幅)×86(奥行き)×13.1(厚さ)ミリで重さは118.5グラム。通信方式はLTE(下り最大100Mbps、上り最大50Mbps)とHSPA+(下り最大28Mbps、上り最大5.76Mbps)に対応する。無線LANは、IEEE 802.11 b/g/nが利用できる。バッテリー容量は2800mAhで、メーカーのスペック表によると連続通信時間は5時間30分、待ち受け時間は10時間となっている。同時接続台数は最大7台までだ。

申告手続きは電話! でも日本語で安心

 利用するには申請手続きが必要になる。客室の電話から説明書にある番号に電話をかけると英語で自動応答メッセージが流れる。最初は使用言語を聞いているので、日本語の3番をプッシュすると日本語で説明してくれる。とはいっても、あとは利用したい期間を1日、2日、チェックアウトするまで、から選ぶだけだ。電話を切って5分後にネットワークが利用できる。なお、モバイルルータの電源を入れた状態で申請手続きをした場合は、申請手続きをしたあとに、モバイルルータを再起動する必要があるので注意したい。あとは、モバイルルータの裏に記載しているSSIDとパスワードで接続するだけだ。

電話で申請手続きを終えたら、5分後にモバイルルータの電源をいれて無線LAN接続処理を行う。SSIDとパスワードはボディ裏側に書いてある

 このモバイルルータを使って、RBB TODAY SPEED TESTとSPEEDTEST.NETのそれぞれでデータ通信の速度を測定したみた。条件は、7階の客室においたモバイルルータで通信感度を示すシグナルは黄色とやや厳しい条件になる。RBB TODAY SPEED TESTの結果は下り13.49Mbpsに上り5.2Mbps。PINGの値は90ミリ秒となった。SPEEDTEST.NETでは、PINGが597ミリ秒で下り864Kbps、上り3.267Mbpsという結果だった。

 利用料金は1日当たり2万7500ウォンと、実は日本キャリアが提供する海外利用定額データ通信サービスとほとんど変わらない。PCも含めて複数のデバイスを利用するのでモバイルルータを使いたいが、空港でレンタルできなかった場合に、客室のモバイルルータを利用することになるだろう。

RBB TODAY SPEED TESTで測定したデータ通信速度

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